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2019年6月16日(日)

年金底上げ、最賃引き上げ 希望もてる日本を

都内3カ所 小池書記局長、吉良予定候補訴え

 日本共産党の小池晃書記局長は15日、参院選で市民と野党の共闘の勝利、党躍進をめざす東京都内の連続宣伝で、3カ所を駆け巡り訴えました。雨にもかかわらず杉並区・セシオン杉並大ホール、中野区・中野駅前、練馬区・石神井公園駅前に多くの聴衆が詰めかけ、消費税10%増税ストップと「くらしに希望を―三つの提案」に共感の拍手が節々で起こりました。

 大激戦の東京選挙区(改選数6)で再選をめざす吉良よし子参院議員は、ブラック企業の社名公表の実現など6年間の活動を振り返り決意表明。「みなさんの声を届け、政治を動かし、社会を変えていく。それが私の議席です」と訴えました。

 小池氏は「都民の暮らしを守る仕事をし、現実政治を動かしてきた吉良さんの勝利を必ず」と力説しました。

 小池氏は、麻生太郎財務相が自身の年金受給について「秘書に任せているので私には正確な記憶がない」と述べたことに言及。「麻生氏にとっては、もらっているかどうかもわからないほどの『はした金』なのかもしれないが、低年金者の痛みも、将来の年金に不安をもつ現役世代の苦しみもわからないのではないか」と指摘し、年金削減をやめて「ただちに底上げし、安心の年金制度をつくろう」と訴えました。

 暮らし応援では、「政府ができる賃上げ」である最低賃金の引き上げこそ必要だとし、「東京では時給985円で、フルタイムでも年収200万円にならない」と紹介。「カギは中小企業だ」として、政府の賃上げ支援策の「法人税減税」は大半が大企業向けで、7割が赤字経営の中小企業には効果がないと指摘し、「赤字企業でも払わなければならない社会保険料の事業主負担を減免すべきだ。フランスは2兆円かけて減免し最賃を大幅に引き上げた。日本でもやろう」と呼びかけました。

 小池氏は、野党と市民連合の「共通政策」を実現する政府の誕生で新しい日本をつくろうと力説。「いま野党共闘の中に共産党がいることが自民党にとって脅威になっている。本気の共闘を実現し、新しい政治を切り開くためにも共産党躍進が決定的だ」と訴えました。

 杉並区の会場では、作家・エッセイストで社会活動家の雨宮処凛さんが働き方や野党共闘などで青年たちとトークするなかで、「吉良さんの議席を守り、共産党が野党共闘を率先して引っ張れば安倍政権を打倒できるのではないか」と期待を寄せました。

 中野駅前では「健友会」専務理事の菅井一郎さんが「医療・介護、福祉に携わる者にとってブレない日本共産党は心強い。自民、公明に反省してもらうためにこの党を伸ばそう」とよびかけました。


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