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2019年6月13日(木)

デニー知事、防衛相に抗議

部品落下や土砂陸揚げ

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(写真)岩屋防衛相への要請後、記者団の質問に答える玉城デニー知事(中央)=12日、防衛省

 沖縄県の玉城デニー知事は12日、防衛省で岩屋毅防衛相と面談し、浦添市の中学校に米軍普天間基地所属ヘリが部品を落下させた事故に抗議するとともに、米軍基地周辺から検出されているPFOSなど有機フッ素化合物への対策の実施を要請しました。辺野古新基地建設で沖縄防衛局が新たな護岸から埋め立て土砂の陸揚げを開始したことにも抗議し、埋め立ての即時中止を求めました。

 デニー知事は、米軍が落下物について“人身や財産に脅威をもたらすものではない”と説明していることについて、「県民に大きな不安を与えるものであり極めて遺憾だ」と強く抗議し、全航空機の点検の実施とその間の米軍機の飛行中止を要求。「このような事故が起きるのは住民生活に隣接して普天間基地があるがゆえであることを受け止め、県民の生命・財産を守ることを最優先に辺野古の基地建設と関係なく普天間の早期運用停止を」と申し入れました。

 健康への被害が懸念されている有機フッ素化合物に関しては、米軍基地が汚染源である可能性が高いとして、基地内で使用しないことや、県職員の立ち入り調査、水や土壌などの採取の許可などを求めました。

 辺野古新基地の土砂陸揚げについては、適切に行政指導を行うとし、「民意に向き合い、辺野古への移設ではなく普天間の一日も早い運用停止から行うべきだ」と強調しました。これに対し岩屋氏は、「国の立場を理解してほしい」などと述べ、新基地推進の姿勢を改めて示しました。


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