2019年6月9日(日)
暮らしに希望あふれる日本を
共産躍進、伊藤予定候補勝利で
さいたま 志位委員長が訴え
7月に想定される参院選で、暮らしに希望があふれる日本へ―。日本共産党埼玉県委員会は8日、さいたま市・大宮駅前で、志位和夫委員長を迎えて街頭演説を行いました。強い日差しが照りつける中、聴衆で広いデッキの上も下もぎっしり埋められた駅前で、志位氏が「力を合わせて、国民の誰もが希望をもち、安心して暮らせる日本をつくる選挙にしましょう」と力を込めると、盛大な拍手と歓声、指笛が沸き起こり、演説が進むにつれ、足を止めて演説を聞く人の輪が広がりました。
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作家で法政大学教授の中沢けいさんが「いま、ここで何をするかが未来をつくります。日本共産党に期待しています」と表明しました。
梅村さえこ比例予定候補は「力をあわせれば政治は必ず変えられます。安倍政権を変え、くらしをよくしましょう」と訴え。埼玉選挙区(改選数4)の伊藤岳予定候補は「消費税増税は、くらしも営業も破壊します。政治に希望を切り開いていこう」と呼びかけました。小久保剛志比例予定候補が決意表明しました。
志位氏は、「消費税増税中止 暮らしに希望を―三つの提案」を詳しく語りました。この中で志位氏は、最低賃金をただちに時給1000円以上に引き上げ、1500円をめざし、全国一律の制度を創設すると強調。「1500円とは、1日8時間働いて、週休2日で、月収25万円です。当たり前すぎる目標ではないでしょうか」と述べました。
学校給食について、給食は教育の一部であり、憲法26条で「義務教育は、これを無償とする」と定めていると指摘。1951年に日本共産党の岩間正男参院議員が学校給食の無償化を求めた際、当時の政府が「できるだけ早く無償にしたい」と答弁していたことを紹介し、「『できるだけ早く』といいながら、もう70年もたちました。待ちきれないと各地の自治体で給食無償化が始まっています。憲法26条を全面実施し、国の制度で給食無償化を実現しましょう」と訴えました。
志位氏が、「三つの提案」の具体的項目についてリアルに語りかけるたびに、聴衆から明るい掛け声と共感の拍手が沸き起こり、「消費税に頼らない別の道」での財源提案には、強い拍手と歓声が起こりました。
憲法改定は参院選の大争点だと強調した志位氏は、自民党が参院選公約で「早期の憲法改正を目指す」と明記したことに言及。安倍9条改憲の問題点と、憲法が禁じる天皇の制度を政治利用した危険なやり方を告発し、「『安倍改憲サヨナラ』の審判をくだし、9条を生かした平和日本をつくりましょう」と呼びかけました。
志位氏は、国民の願いを実現しようとすれば、「財界中心」「アメリカいいなり」という「二つのゆがみ」を大本からただす日本共産党を伸ばすことが必要だと強調。比例代表で「日本共産党」を大いに広げ、埼玉選挙区で、あらゆる県民運動の先頭に立ってきた伊藤予定候補の勝利を呼びかけると、大きな拍手が響き渡りました。
小学2年生の子どもと聞いていた女性は「パートで働き、1人で子どもを育てている。今日の話を聞いて、一人ひとりの力で政治を変えていくことができると元気が出た」と話しました。