2019年6月6日(木)
強制不妊
真摯な謝罪ほしい
仙台地裁判決うけ緊急集会
旧優生保護法下で不妊手術を強制された被害者が、国に謝罪と賠償を求めて全国の七つの地裁でたたかっている裁判をめぐり5日、東京都千代田区の衆院議員会館で緊急集会が開かれました。
|
5月28日に同種訴訟で初めて出された仙台地裁での判決は、旧優生保護法は違憲としながら被害者の損害賠償請求を棄却。集会はこの不当判決をうけてのもので、優生手術被害者・家族の会、全国優生保護法被害弁護団、優生手術に対する謝罪を求める会が主催し、約300人が集まりました。
仙台弁護団の太田伸二弁護士が、違憲判決の意義と損害賠償請求の棄却について説明。控訴審をたたかいぬく決意を表明しました。
仙台の原告の義姉は、家族の苦しみを語り、「国は真摯(しんし)に謝罪してほしい」と述べました。
東京の被害者、北三郎さん(仮名)は、「どうして私たちをここまでいじめるのか。62年間、苦しんできた。国が私たちの幸せを奪った。私はあきらめません」と発言。仙台で続く裁判をたたかう東二郎さん(仮名)は、「憲法違反だということがはっきり認められたのはよかった。障害者に対する差別・人権侵害をなくしてほしい」と述べました。
熊本ハンセン病訴訟弁護団の徳田靖之弁護士が、「ハンセン病患者の差別・隔離政策とまったく同じ問題。今まで以上に手をたずさえて、ともにこの国の司法を変えていきたい」とあいさつしました。