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2019年6月6日(木)

陸上イージス 秋田配備計画

「適地」データ 半数誤り

防衛省が謝罪・訂正

 防衛省は5日、陸上配備型ミサイル迎撃システム「イージス・アショア」の配備に向け、陸上自衛隊新屋(あらや)演習場(秋田市)を「適地」とした調査結果の数値に誤りがあったとして謝罪・訂正しました。新屋演習場への「配備ありき」でデータを捏造(ねつぞう)した疑いもあります。


 同日の秋田県議会全員協議会で説明。佐竹敬久県知事は「誠に遺憾。信頼感を著しく損なうものだ」とのコメントを発表しました。

 防衛省が5月27日に公表した調査結果では、新屋以外の国有地18カ所と、陸自弘前演習場(青森県)の計19カ所について「適地」に当たるかどうかを検討。そのうち9カ所はレーダーを遮蔽(しゃへい)する山の高さにより、「周囲に遮蔽があり不適」だとしていました。

 ところが、これら9カ所すべてで、山などを見上げた「仰角(ぎょうかく)」が実際より過大に記載されていました。なかでも、秋田県男鹿市の国有地は仰角が15度となっていたものの、実際は4度と大幅な差異が生じていました。

 さらに、質疑では日本共産党の加賀屋千鶴子県議が弾道ミサイルを追跡するレーダー波について、住宅地がある陸地側への「放出は想定していない」としている点について質問。防衛省は「(陸地側で)追尾することもある」と述べ、放出の可能性を認めました。

図

(写真)でたらめな数値が記載されていた防衛省の調査結果資料(5月27日公表)


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