2019年5月30日(木)
参院選1人区 30選挙区で一本化
市民連合と13項目「共通政策」
5野党・会派の党首合意
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安倍政権打倒をめざし、日本共産党の志位和夫委員長、立憲民主党の枝野幸男代表、国民民主党の玉木雄一郎代表、社民党の福島瑞穂副党首、衆院会派「社会保障を立て直す国民会議」の野田佳彦代表は29日、国会内で会談し、全国32ある参院選1人区のうち19選挙区で野党統一候補を擁立することで合意しました。さらに「共通政策」についても、国会内で同日、「安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合」から安保法制=戦争法などの廃止をはじめ13項目の政策の要望を受けて、各党首らが署名。統一候補と共通政策という二つの合意を受けて、志位委員長は記者会見で、「参院選をたたかう上で重要なスタートを切る画期的な合意となった。どの選挙区でも、みんなで応援して勝利をめざす選挙にしていく必要がある。全ての1人区での勝利へあらゆる力を注ぎ頑張りたい」と表明しました。
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鳥取・島根 中林よし子氏
徳島・高知 松本けんじ氏
この日の合意を受けて、統一候補は合意済みをあわせ30選挙区となりました。残る鹿児島、宮崎両選挙区でも早期合意をめざすとともに、各選挙区で与党候補に勝てるよう「最大限の協力」を図ることで一致しました。党首会談には、日本共産党の小池晃書記局長と各野党・会派の幹事長が同席しました。
立憲民主党の枝野代表は会談後、「安倍政権打倒の参院選にしていくため良い形でスタートラインにつけた」と記者団に語りました。
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志位氏は党首会談で、「わが党は候補者一本化にあたっては、お互いに譲るべくは譲り、一方的な対応を求めないことが大事だと主張し協議してきた。今回の合意を心から歓迎する」と表明。日本共産党公認の統一候補として、今回の党首会談で鳥取・島根選挙区で中林よし子氏、徳島・高知選挙区で松本けんじ氏の擁立を決め、合意済みの福井とあわせ3選挙区となったことについて、「3年前の参院選は香川1県だったが、今回はたいへん大きな前進となった。努力していただいたすべての方々に感謝を表明する」と述べました。
市民連合と合意した「共通政策」では、安保法制の廃止、立憲主義の回復に加えて、安倍9条改憲・発議の阻止、沖縄辺野古米軍新基地建設の中止と普天間基地の早期返還、いまの状況下の原発再稼働は認めず原発ゼロをめざすこと、消費税10%の中止と税制の公平化などの一致点が確認されました。
市民連合の山口二郎法政大教授は「野党と市民は、もう一つの日本、別の選択肢があることを人々に訴え、もう一回、希望を取り戻そう」と訴えました。
■参院選1人区野党統一予定候補
青森 小田切 達 61 立民公認
岩手 横沢 高徳 47 無所属
宮城 石垣のりこ 44 立民公認
秋田 寺田 静 44 無所属
富山 西尾 政英 57 国民公認
石川 田辺 徹 58 国民公認
山梨 市来 伴子 41 立民公認
長野 羽田雄一郎 51 国民公認
岐阜 梅村 慎一 48 立民公認
滋賀 嘉田由紀子 69 無所属
奈良 西田 一美 58 無所属
鳥取・島根 中林よし子 73 共産公認
岡山 原田 謙介 33 立民公認
山口 大内 一也 45 国民公認
徳島・高知 松本けんじ 35 共産公認
香川 尾田美和子 46 無所属
長崎 白川 鮎美 39 国民公認
大分 安達 澄 49 無所属
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