2019年5月27日(月)
核兵器廃絶の先頭に立つ政府をつくろう
米の未臨界核実験抗議 志位委員長訴え 神戸
日本共産党の志位和夫委員長は26日、神戸市で行った街頭演説で、トランプ米政権が2月に行った未臨界核実験について「強く抗議し、これ以上繰り返さないことを厳重に求めます」と表明するとともに、「核兵器廃絶の先頭に立つ政府をつくろう」と呼びかけました。(関連記事)
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志位氏は「米国の未臨界核実験は、核不拡散条約(NPT)6条の核軍縮義務に違反するとともに、核兵器禁止条約の発効をめざす世界の努力に逆行するものです」と厳しく批判。さらに、「北朝鮮に核兵器の放棄を求めながら、自らは核戦力強化をはかるということでは、朝鮮半島の非核化をめざす交渉にも悪影響を与えます」と強調しました。
「核兵器問題に対する安倍首相の姿勢が問われる」と語った志位氏は、「唯一の戦争被爆国の首相として、来日中のトランプ大統領に厳しく抗議すべきではないでしょうか。同時に、核兵器禁止条約にいつまで背を向け続けるのか。この姿勢が厳しく問われています」と訴えました。
志位氏は、2017年7月に採択された核兵器禁止条約の国連会議に参加したことに触れて、同会議に欠席していた日本政府の机の上に「あなたにここにいてほしい」とメッセージが書かれた大きな折り鶴が置かれていたことを紹介。「これが世界の声です。日本政府は核兵器禁止条約にサインすべきです。それをしないというなら、条約にサインする政府を私たちの手でつくろうではありませんか」と呼びかけました。