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2019年5月19日(日)

危険な除草剤売るな

東京 米モンサント社に抗議

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(写真)「遺伝子組み換え種子、危険な農薬を押し付けるな」と訴える人たち=18日、東京都千代田区

 遺伝子組み換え作物の種子(GMO)を開発・推進し、発がん性が指摘される成分「グリホサート」を含む除草剤を販売する米モンサント社(独バイエル社が買収)に対する抗議行動が18日、東京都内で行われました。

 世界各地で農民、労働者、市民が毎年5月に展開している「反モンサントデー」に呼応したもので、市民、農民、消費者団体の有志がよびかけたもの。東京駅のすぐ近くにあるモンサント社日本法人前には、首都圏、北海道や愛知など各地から200人(主催者発表)が「除草剤ラウンドアップは販売中止」「GMOの押し付けやめろ」と訴えました。

 呼びかけた印鑰(いんやく)智哉さん(日本の種子=たね=を守る会事務局アドバイザー)、内田聖子さん(アジア太平洋資料センター共同代表)、川上資人さん(弁護士)、纐纈美千世さん(日本消費者連盟事務局長)、農民・市民団体、労働組合の代表らがスピーチ。

 北海道小樽市で「グリホサート」などが含まれた除草剤・農薬の販売中止を求めている神聡子さんは、発がん性が認められている農薬がホームセンターなどで幅広く流通している実態を示し、「子どもたちを守るために頑張りたい」と語りました。

 同社の除草剤「ラウンドアップ」をめぐっては、米国の裁判で皮膚がんとの因果関係が認められ、モンサント社に賠償を命じる判決が出ています。一方、日本政府は同製品の販売を容認するだけでなく、遺伝子組み換え種子も多く承認。加えてゲノム編集食品の流通も狙われています。


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