2019年5月13日(月)
教員受験 5年連続減
18年度公立校 過密労働背景か
2018年度の公立学校の採用試験の受験者数が前年度比5401人減の16万667人だったことが文部科学省の調査で分かりました。マイナスは5年連続で、13年度と比べ2万人以上減少しました。
背景には、小中学校教員の労働時間が1日平均12時間近くに上るなど、教員の長時間過密労働が社会的問題となったこともあるとみられます。
採用者数は2000年以降増加傾向にあり、18年度も前年度比1024人増の3万2985人でした。それにともない、競争率は前年度比0・3ポイント減の4・9倍でした。なかでも小学校は前年度比0・3ポイント減の3・2倍と7年連続でのマイナスとなり、新潟県と福岡県では2倍を切りました。
都内の小学校に勤務する男性教員は「子どもの成長にかかわる教員の仕事は本来とても魅力的な仕事」と強調。教職員や子どもへの管理が強まるなか授業と関係ない仕事に忙殺される現実があるとし「こうしたことが教職を目指す学生に影を落としているのでは」といいます。
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