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2019年5月12日(日)

参院予定候補 政治の現場をゆく

しいばかずゆき比例予定候補 活動地域 南関東

市民と「戦争加担ノー」

 安倍政権によって憲法違反の安保法制=戦争法が強行され、憲法9条の改憲が狙われています。こうした動きを阻止しようとあきらめず、立ち向かい続ける運動の現場を、しいばかずゆき参院比例予定候補が歩きました。(小酒井自由)


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(写真)シールアンケートに取り組む、しいば予定候補(左端)=4月28日、千葉県習志野市

 4月27日、神奈川県横須賀市の横須賀中央駅。小雨がぱらつき肌寒い気温のなか、安保法制=戦争法に反対する「戦争に行かない、誰一人行かせない 横須賀ALLs(オールズ)」のメンバーら約30人がスタンディングを行っていました。

 同市は、米海軍横須賀基地や自衛隊基地がある“基地の街”。市内には、防衛大学校もあり、駅には、制服姿の防衛大学生も歩いていました。

 2015年9月に結成された「オールズ」は、超党派の市民運動として活動が継続されてきました。毎週土曜日の夕方に続けられてきたスタンディングはこの日で195回目です。日本共産党、よこすか未来会議(会派)、神奈川ネットワーク運動・横須賀の各議員も参加して市民と共に訴えました。

手をつないで活動

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(写真)アピールする、しいば予定候補(右から5人目)=4月27日、神奈川県横須賀市

 同メンバーの岸牧子さんは、初参加した、しいば氏に、「(オールズは)自衛官を戦争に行かせない思いで、横須賀で超党派が手をつないで活動しています。すごく大事にしています」と話し、活動が自衛官やその家族からも認められるようになったと紹介しました。

 参加した高校3年の息子を持つ母は、「息子を戦争に行かせたくない」という思いで活動しています。父が第2次世界大戦で戦死し、顔も知らず育った女性は、「戦争は大量の父や兄弟を亡くします」と、戦争の悲惨さを胸に参加していました。

 スタンディングが始まるとすぐに30代の女性が「自衛官を戦争に行かせない!」の横断幕を見て駆け寄ってきました。

 生まれも育ちも横須賀で、自衛官の友人もいるというこの女性。スタンディング参加者と対話になり、自衛官の母が勇気を振り絞って改憲反対署名に名前を書いた話で涙を流しました。

 「戦争法廃止」と書かれたプラカードを持ちスタンディングしていた、しいば氏は、その姿に驚き、「安倍政権によって自衛隊が米軍と共に海外で戦争する道に突き進もうとしているのを見過ごすわけにはいかない」と訴えました。

 しいば氏はスタンディング後に参加者と交流し、神奈川、千葉、山梨の各地で広がる市民と野党の共闘の取り組みの現場を見てきたことや、4月22日に安保法制廃止法案を参院野党3会派が国会に提出したことを紹介。「市民の皆さんが野党を引っ張り込み、野党議員が市民と共に同じ現場で同じ体験をすることで『市民と野党の共闘』を一歩一歩前進させていると感じます」と感想を語りました。

「応援したくなる」

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(写真)アピールする、しいば予定候補(右から3人目)=4月28日、千葉県習志野市

 28日には、しいば氏が千葉県習志野市のJR津田沼駅前で、今年の6月と11月に幕張メッセ(千葉市)で予定される武器見本市に反対する「安保関連法に反対するママの会@ちば」のメンバー約20人のマネキンフラッシュモブに駆けつけました。

 初めて武器見本市が同会場で開催されたのは、安倍政権が武器の輸出を原則として認めた14年から3年後の17年。当時「@ちば」はスタンディングで抗議しました。以降、県有施設である同会場を武器見本市に貸し出さないよう再三、県に要請し、開催中止を求め、請願を県議会に提出してきました。

 マネキンモブでは、しいば氏も黒と白のコントラストの服装にサングラス姿。マネキンになりきってのアピールは、大型連休中の駅で多くの通行人の目を引きました。武器見本市への賛否を問うシールアンケートも行い、行き交う人の足を止めました。

 「@ちば」の活動中には、会の活動をツイッターで知り、「@ちば」に参加したいと足を運んだ保育士の女性や、「自分らは(武器見本市に)反対です」と声を上げ共にアピールした通りすがりの学生4人組の姿がありました。

 この日、シールアンケートに応えたどの人も、武器見本市が開催されることを知りませんでした。「憲法9条をもった日本でやることじゃない。信じられない。子どもがいるので心配です」と話す男性(42)など、武器見本市開催に驚く人が目立ちました。

 しいば氏も、「日本で武器見本市をやるんじゃなくて、本来、平和憲法を持つ日本が世界の平和の先頭に立つべきだ」と対話に参加しました。

 マネキンモブ後の交流で谷口初江さんが、「幕張での武器見本市の開催を認めることは、私たちが武器商人に加担することなんだと思ったら、いてもたってもいられません」と話すと、他のメンバーは「そうそう」と相づちを打ちました。

 しいば氏がこれまで予定候補者として、教育や労働の問題など、さまざまな現場をみて、いまの政治を変えたいという熱い思いを語ると、会のメンバーから、「(しいば氏を)知れば知るほど応援したくなりました」と声が上がりました。

 目前にせまった参院選の話では、しいば氏が市民と野党の共闘の勝利と共産党の躍進で、安倍政権に審判を下したいと決意を表明。「いろいろな方と力を合わせていきたいです。負けられません」と気持ちを込めました。

 谷口さんは、期待を込めます。「私たちの願いの実現のために(選挙で)勝ってもらわないと困ります」

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 「参院予定候補 政治の現場をゆく」をシリーズで報道します。


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