2019年5月5日(日)
核兵器禁止へ頑張ろう
国連で被爆者が日米青年と交流
受け継いでと「たいまつ」手渡す
【ニューヨーク=池田晋】核不拡散条約(NPT)再検討会議第3回準備委員会が開かれているニューヨークの国連本部内で3日、日本の被爆者と日米の青年との交流会合が開かれました。日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)の木戸季市事務局長と濱住治郎事務局次長が被爆体験を語り、核兵器廃絶を求める運動の灯を受け継いでほしいと、青年らに「たいまつ」を手渡しました。
5歳の時に長崎で被爆した木戸さんは、「私たち被爆者の命はもう少ない。青い地球を次の世代に残したいと始めたのがヒバクシャ国際署名だ」と発言。これが被爆者としての最後の運動だと協力を呼び掛けました。
濱住さんはたいまつを手渡しながら、「語り広げていくことが(核廃絶を)やりとげていくことになる。ぜひ明かりをともし続けて」と話しました。
日米両国で青年の平和教育活動を展開する米国の非政府組織PEACで活動するレニー・アワドさん(14)は、「広島と長崎の悲劇が二度と起きないよう防がなくては。一緒に核兵器を禁止し、より良い世界へ頑張ろう」と発言しました。
広島女学院高校の生徒(17)は、人工知能(AI)を使って被爆前の光景を復元していることを紹介。「未来のために被爆者の思いを広げ続けたい」と語りました。
会合は、PEACとヒバクシャ国際署名連絡会、世界宗教者平和会議日本委員会が共催しました。