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2019年5月2日(木)

第90回メーデー 全国294カ所

9条改憲阻止 消費税増税止める

共闘の力で希望の政治を

 市民と野党の共闘の力で安倍9条改憲を阻止し、参院選で安倍政権を退陣に追い込もうと1日、第90回メーデーが全国294カ所で開かれ、15万人以上がつどいました。東京・代々木公園の中央メーデーには2万8000人(主催者発表)が参加。「命守る憲法いかす」「消費税10%は止められる」「残業なしで暮らせる賃金に」などのプラカードを手に、都内をデモ行進してアピールしました。(志位委員長あいさつ)


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(写真)団結がんばろうをする第90回中央メーデー参加者=1日、東京都渋谷区

志位委員長が激励あいさつ

 中央メーデー実行委員会の小田川義和代表委員(全労連議長)が主催者あいさつ(別項)。激励あいさつをした日本共産党の志位和夫委員長は、消費税増税や9条改憲、沖縄の新基地建設などをあげ、「国民のたたかいによって安倍政治があらゆる問題で追い詰められています。日本の政治を変える希望は大いにあります」と強調。32の参院選1人区で野党候補の一本化を実現し、「共闘の力で『安倍政治サヨナラ』の審判を下し、希望ある新しい政治をつくろう」と訴えました。

 連帯あいさつした「安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合」呼びかけ人の広渡清吾さんは「国民のなかに憲法9条を守り実現する大きな力をつくりだそう」と呼びかけ。日比谷メーデー実行委員会から全労協の中岡基明事務局長が連帯あいさつし、「元の生活を返せ・原発被害いわき市民訴訟」原告団長の伊東達也さんが被災地切り捨て政治の転換を訴えました。

 参院会派「沖縄の風」の糸数慶子代表、メーデー発祥地の米国・シカゴの労働者がメッセージを寄せました。

 各労組の代表が「日本人も外国人も安心して暮らせる産業をつくろう」(東京土建)、「ハラスメントを人権侵害と位置付けるILO条約の批准を求める」(国公労連)と決意表明しました。

 東京・足立区職労の男性(56)は「人員削減され災害などが起きたときに対応できるか不安です。市民が安心して暮らせる生活を保障するためにも政治を変えたい」と話しました。

安倍政治に代わる政治を

小田川代表委員 主催者あいさつ

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(写真)主催者あいさつする小田川義和代表委員=1日、東京都渋谷区

 主催者あいさつした小田川義和メーデー実行委代表委員(全労連議長)は、中央メーデー90回の節目の年にメーデーの原点や歴史を思い起こし決意を新たにしようと呼びかけました。この30年間で大企業は内部留保を5倍化させる一方、労働者の平均賃金は23万円も減少したとして、「労働者から富を取り上げる大企業に怒りの目を向けなければならない」と訴えました。

 元号が変わっても、富の偏在や低賃金・長時間労働、忖度(そんたく)政治はなかったことにできないと指摘。労働者を人として見ず、安価な労働力として外国人まで確保しようとする安倍政権を批判。「すべての働く仲間、市民と連帯し、『政治を変える一歩を夏の参院選で』『安倍政治に変わる政治を市民と野党の共闘で』と意思統一しよう」と述べ、安倍改憲阻止のたたかいに全力をあげようと呼びかけました。


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