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2019年4月29日(月)

「屈辱の日」 忘れない

うるま女性殺害3年 献花

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(写真)献花台に花を手向ける人たち=28日、沖縄県恩納村

 沖縄県うるま市の当時20歳の女性が元米海兵隊員に殺害された事件から3年となる28日、恩納村(おんなそん)の遺体遺棄現場に献花台が設置されました。同日は、サンフランシスコ講和条約発効で、独立する日本から切り離された沖縄が米統治下に固定化された「屈辱の日」から67年の日でもあります。

 浦添市の女性(74)は「皮肉にも『屈辱の日』に殺害された。3年たっても忘れられない。私たちが悲しみを引き継ぎ、基地を少しでも減らす運動をしていきたい」と涙声で語りました。

 うるま市から来た男性(67)は「振り返ると米軍の事件・事故はいつも身近にあった」と語りました。男性の中学の同級生には、米軍ジェット機の墜落事故(1959年6月30日)でやけどを負った宮森小学校出身者がたくさんいました。沖縄自動車道から米軍車両が落下した26日の事故現場は、自宅の近くでした。「沖縄に安全な場所はあるのか。この危険はいつまで続くのか」と述べました。

 献花台は昨年末に撤去されていましたが、「事件を忘れない、繰り返させない、そんな思いで訪ねてもらえれば」と、吉田勝廣・県政策参与が遺族の了解や周辺住民の協力を得て、28日だけ設置しました。


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