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2019年4月28日(日)

農産品関税撤廃迫る

日米首脳会談

トランプ氏 FTA 来月妥結に言及

 【ワシントン=池田晋】訪米中の安倍晋三首相とトランプ米大統領は26日、ワシントンのホワイトハウスで会談しました。トランプ氏は冒頭、今月開始した日米自由貿易協定(FTA)交渉をめぐり、「日本は非常に巨額の関税を農産品に課している」と批判し、「その関税を撤廃したい」と要求。両首脳は早期の成果達成に向けて交渉を加速させることで合意し、トランプ氏は5月下旬の訪日時にも妥結しうると期待を示しました。(関連)

 日本側は農産品の関税引き下げについて、環太平洋連携協定(TPP)で認めた水準を限度としたい方針。ただ、トランプ氏の発言はTPPと同等かそれ以上の関税引き下げと市場の開放が念頭にあるとみられます。日本の食料主権、経済主権を米国に売り渡す亡国の協定になりかねません。

 トランプ氏は、農産品について「非常に力強く議論することになる」と強調。5月中に妥結可能かとの記者団の問いに、「相当迅速に進めると思う。訪日の際に(合意文書に)署名するかもしれない」と述べ、日本側の時間稼ぎをけん制しました。

 また、両首脳は、2月にハノイで行われた2回目の米朝首脳会談、25日のロ朝首脳会談をふまえ、朝鮮半島の完全な非核化に向け意見交換。トランプ氏は会談冒頭、北朝鮮問題は「非常にうまくいっている」と述べ、会談に先立っては記者団に、ロ朝会談後のプーチン大統領の発言に「感謝している」と語りました。

 トランプ氏の5、6月の訪日時にも、首脳会談が開催される見通しで、3カ月連続となります。


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