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2019年4月27日(土)

私たちを、いないものとしないで

同性婚訴訟 原告訴え

大阪地裁 口頭弁論

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(写真)裁判の報告集会で話す原告と弁護士ら=26日、大阪市北区

 同性同士の婚姻を認める法制度の実現を求めて全国で行われている訴訟のうち大阪の裁判の第1回口頭弁論が26日、大阪地裁で開かれ、原告は、異性婚と同等の権利の保障を主張しました。

 原告は国を相手取り、法律で同性婚を認めないのは、個人の尊厳、婚姻の自由、法のもとの平等を保障する憲法に反するとして、精神的損害について賠償を求めています。大阪訴訟は、3組の同性カップルが原告です。

 原告の坂田麻智さん(40)が意見陳述をしました。1月に婚姻届を提出しましたが受理されず、「異性婚と同じスタートラインに立てず悲しい」と話しました。異性婚にはある権利が同性カップルにはない不利益をあげ、「私たちを、いないものとしないでください。希望の持てる社会にしてほしい」と訴えました。

 裁判後の報告集会には50人が参加。支援者から「傍聴中、涙がでた。原告の後ろに(同じ状況の人たちが)いっぱいいる。これからも私たちはがんばる」「(差別され絶望して)自ら命を絶った友人が多くいたことを思い出す。いま、裁判ができるところまできた。こんなに応援してくれる人たちがいることがうれしい」などの発言が相次ぎました。


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