2019年4月26日(金)
法科大学院に「法曹コース」 多様な人材育成を
衆院文科委 畑野氏質問
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日本共産党の畑野君枝議員は24日の衆院文部科学委員会で、大学4年と法科大学院3年の既修者コースに、法学部3年と法科大学院2年の5年一貫教育の法曹コースを新設する政府の法科大学院等関連法改定案について「法曹コースを法曹養成の中心にするつもりか」とただしました。柴山昌彦文科相は「このコース(5年一貫コース)を標準的運用」とする考えを表明しました。
畑野氏は、法的素養を備えた人材を社会の多様な分野に送り出す法学部の教育と、法曹養成を目的とする法科大学院とでは「おのずと教育の質が違う」と述べ、「法曹コース」の導入は、法曹養成の中核としてきた法科大学院の位置付けを変えることになるとして、「多様な人材で、国民の多様な苦しみや状況に即した法曹養成を行うべきだ」と強調しました。
畑野氏は、同法案で法科大学院在学中に司法試験の受験を認める、意見かと質問。法務省の小出邦夫司法法制部長は、昨年7月の与党の文科、法務合同部会で指摘されたと述べました。
畑野氏は、与党の一方的な議論で司法制度を大きく変えていいのかと批判しました。