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2019年4月24日(水)

出馬の決意に共感の声

数十年ぶり空白克服の宇多津町

元介護職の青年「福祉充実を」

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(写真)さっそく住民からの要望を聞く神出氏=23日、宇多津町

 21日投票の香川県宇多津(うたづ)町議選(定数10)で、日本共産党の新人、神出(かんで)佳宏氏(29)が6位で当選し、数十年ぶりに党の議席が誕生しました。宇多津支部は数十年ぶりに候補者を擁立して元気に奮闘。452票(得票率7%)を得て、2017年衆院比例の297票(同3・97%)を大きく上回りました。

 神出氏は22日朝、さっそく幹線道路で宣伝し、後援会員を訪ねました。当選を喜んでくれ「町議会に共産党は必要」「町政のチェック役に」「住民の声を届けてほしい」「何を論議しているかが分かる議会にしてほしい」など次々と要望が寄せられました。

 兵庫県出身の神出氏は就職のため香川県に来ました。介護士として介護施設で7年間働く中で、福祉の貧しさに疑問を抱き、平和を守りたいとの思いもあり昨年4月に入党しました。「政治の力で介護に関わる人すべてを手助けしたい。子育てや医療など福祉を充実させたい」と、昨年10月に立候補を決意しました。

 宇多津支部は神出氏と町民アンケートに取り組み、昨年12月には谷川俊博町長を訪ねて子育て支援や公共交通の新設、国保税値下げ、防災強化などを申し入れました。

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 このアンケートを通じて30代の男性を党に迎えたほか、昨年10月に後援会を立ち上げ、約500人の後援会員を増やしてきました。神出氏の決意に勇気をもらい、周りに共産党員だと“カミングアウト”した女性(43)は、初めてママ友などに支持を呼びかけました。「住民の思いに応えていくため、私も神出さんもこれからがたたかいです。参院選にもつなげたい」と話します。

 神出氏は言います。「誰でも安心して子育てができるよう、高校までの医療費無料化拡大や、町独自の奨学金返済支援制度をつくりたい。国保税や介護保険料の負担軽減も実現したい」


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