2019年4月18日(木)
東京大激戦 一票争う
共産党 全員当選へ全力
21日投票の統一地方選後半戦で東京都内の日本共産党は20区20市3町村議選で候補者を擁立してたたかいます。区議選では131人の候補全員の当選、うち7区では前回から議席増を目指します。自民党が前回比で大幅議席増を狙う一方、公明党が候補者を絞るなど、一票を争う大激戦となっています。各地の様相を見てみました。
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ため込み金を暮らしに
多数激戦 1増の8議席へ
江東
東京都江東区議選(定数44、立候補57人)は、現職38人、元職5人に新人14人が挑戦する多数激戦になっています。
日本共産党は、大つきかおり(51)、正保みきお(61)、すがや俊一(64)、赤羽目たみお(41)、山本真(38)=以上現=の5候補と、畠中ひろし(64)、西部ただし(27)、大滝とおる(57)=以上新=を立て、前回から1増の8人当選に全力をあげています。
自民・公明が多数の区政では、敬老祝い金を5000円~1万円カットしたり、ハザードマップを全戸配布しないなど、区民の命と安全を軽視したものとなっています。
一方で日本共産党は、歩行が不自由になった人に無料配布されていたのに廃止された杖(つえ)を復活させました。
日本共産党の候補者は、1231億円ものため込み金を、認可保育園2000人分の増設や給食費無料化、現在は中学3年生までの医療費無料を18歳まで引き上げることを提案しています。
16日に候補者の演説を聞いていた井平洋子さん(75)は、「共産党の議員は必要です。消費税をこれ以上増やされたら、旅行にもいけない。これから友人に共産党の支持をお願いしに行きます」と語りました。
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羽田新ルートの撤回へ
1増の8議席めざす
品川
東京都品川区議選(定数40、立候補51人)で、日本共産党は、鈴木ひろ子、なかつか亮、安藤たい作、石田ちひろ、のだて稔史、おくの晋冶=以上現=、くわつか透、宗かずみ=以上新=の8候補が立候補し、前回区議選の7議席から1増をめざします。
区議選には、自民系が3議席増の14人、公明党が7人を擁立し、議会の過半数獲得を狙っています。他に、立憲民主党2人、国民民主党4人、生活者ネット2人などが立候補する激戦です。
日本共産党は、消費税増税ストップ、国民健康保険料の値下げとともに、品川区上空を約300メートルで飛行機が低空飛行する羽田空港新ルート計画の撤回、23区で最低レベルの福祉の改善を訴えています。
低空飛行問題で「計画反対決議を否決した自民・公明などに審判を」と呼びかける共産党に対し、公明党は度重なる区民の声に背を向けてきたにもかかわらず計画反対をリードしてきたかのような言い訳を始めています。
党員・後援会員は、連日対話・支持拡大に奮闘。ある事務所は入り口に机を置き、新ルート撤回と党への支持を訴えています。対話のなかで、国と区が開く説明会に参加した男性が「計画撤回には共産党だ」と話すなど支持が広がっています。
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8年ぶりの議席増へ
担い手広げ勝ち抜こう
港
「暮らしと営業を破壊する消費税増税や国民健康保険料大幅値上げに、ストップの声を港区から示しましょう」―。17日、港区白金台で、日本共産党の福島宏子候補=新=が支持を訴えました。
港区議選(定数34)で共産党は、風見利男、熊田ちづ子、いのくま正一=以上現=、福島、野口ひろき=以上新=の5候補の必勝で、8年ぶりとなる1議席増を目指します。自民党は前回比1増の14人を公認。公明党は現有6議席から5人に絞るなど、54人がしのぎを削っています。
消費税増税や国保料大幅値上げという暮らしを左右する大問題で、他党は一切口をつぐむ一方で、「共産党は大丈夫」と党支持者の切り崩しを図っています。
5候補は街頭で「共産党を伸ばして自公を減らせば、増税は今からでも止められる」と訴え。合間を縫って電話やメール、SNSでも「折り入ってお願いがあります。共産党への支持を一回り、二回りと広げてください」と呼びかけています。
候補者が「現状では当選ラインに届いていません。ぜひ支持を広げてもらえませんか」と訴えると、「そんなに大変なのか。頑張って広げます」との声が寄せられました。
党と後援会は「訴えれば応えてくれる。最終盤、支持を訴える担い手を広げて勝ち抜こう」と全力を挙げています。