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2019年4月17日(水)

衆院沖縄3区補選 基地ない沖縄 ヤラ候補で

元復帰対策室調査官 復帰の原点語る

 21日投票の衆院沖縄3区補選は、同県名護市辺野古米軍新基地建設反対の「オール沖縄」のヤラともひろ候補と、新基地推進の自民党候補の大激戦です。元琉球政府復帰対策室調査官の平良亀之助さん(82)は「ヤラ候補こそ沖縄の未来を託せる」と語ります。(山本眞直)


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(写真)衆院沖縄3区補選と「建議書」について語る平良亀之助さん

 復帰対策室は、沖縄の復帰(1972年)に向けて事務と調整の窓口として設置。琉球新報記者を辞めた平良さんは調査官に任命されました。当時、平良さんは沖縄返還協定など法案を見て驚きました。県民の悲願である沖縄米軍基地の「即時全面返還」の文字がなかったからです。

 屋良朝苗(やら・ちょうびょう)主席(当時)は、平良さんらの進言で「復帰措置総点検プロジェクトチーム」を創設。日本政府に提出するための「復帰措置に関する建議書」を完成させます。「基地のない平和の島としての復帰」を強く求める、県民の努力で誕生した歴史的文書です。

 71年11月17日、屋良主席が建議書を携えて上京したころ、自民党が衆院特別委で沖縄返還協定を強行採決。建議書は冷たく退けられましたが、平良さんは「建議書は生きている」と強調します。

 復帰後も強化される米軍基地、米軍機の墜落・部品落下の不安、女性殺害など米兵による事件・事故―。「復帰前と変わらない」と平良さんは訴えます。

 建議書は、県議会や全県市町村が署名し、2013年1月に安倍首相に提出した新基地断念と米軍普天間基地(同県宜野湾市)の閉鎖・撤去を求める「建白書」のルーツです。

 ヤラ候補は建白書の実現を掲げています。平良さんは「新基地推進の自民党候補に国会の議席は絶対に与えられない。ヤラさんを何としても勝たせたい」と力を込めました。


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