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2019年4月16日(火)

熊本本震3年 住宅再建遠く

益城町民ら献花

写真

(写真)献花台に手を合わせる親子=14日、熊本県益城町

 熊本地震発生から3年を迎えた熊本県内各地では、2度目の震度7の本震に襲われた16日にかけて、犠牲者を追悼するさまざまな行事などが行われます。震度7を2度も記録した益城(ましき)町の交流情報センターには献花台が設けられ、14日には町民らが花を手向け、復興への思いを新たにしていました。(関連記事)

 近所の住民2人が犠牲になったという女性(64)は「『みんながんばってますよ』と伝えにきました。仮設住宅で暮らす人がまだまだ多くて、私の自宅は再建できたけど素直に喜べない」と話します。

 センター内に展示された震災当時の写真を見ていた女性(85)は「家がつぶれ、数えるほどの物しか持ち出せなかった。日にちがたつにつれ、悔やまれます」と話していました。

 年金生活の男性(68)は「全壊した家を建て替え、家財道具や車の買い替えで1000万円近くかかった。災害公営住宅に住む人も、これまで持ち家でゼロだった家賃を払わないといけなくなる。想定しない出費が出てきて、みんな大変だ」といいます。

 県内では、災害公営住宅が12市町村で1717戸が計画され1507戸が着工されましたが、完成は496戸にとどまっています。


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