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2019年4月6日(土)

維新 兵庫でもデマ

給与総額増も「退職金0円」 窓口負担あるのに「無料」

 兵庫県議選・神戸市議選で、事実をねじ曲げて大阪府・市政を美化し宣伝する日本維新の会のモラルのなさ、デマ体質が浮きぼりになっています。

 県議選・神戸市東灘区選挙区に立候補している維新新人候補は選挙公報で、「身を切る改革」として、大阪府知事について「退職金は0円に」という使い古された美化論を載せています。

 実際は、松井一郎前知事が退職金は廃止したものの、給与総額は増やしました。知事の退職金628万8千円を分割して毎月の給与に上乗せしたものですが、夏冬の一時金は毎月の給与をもとに算定するため一時金が増額し、給与総額は約348万円増えました。「身を切る改革」とは正反対です。

 同じ東灘区の維新新人の神戸市議候補は選挙運動用ビラで、「圧巻の大阪市」という欄に「18歳まで子どもの医療費 無料」と書いています。吉村洋文前市長も3月17日に神戸市で「18歳までの医療費の無償化、…やりましたよ」と演説しました。

 ところが大阪市の子ども医療費助成制度は無料どころか、1日最高500円の窓口負担が厳然とあります。維新はこれを「無料」「実質無料」(大阪維新の会HP)と強弁し、500円を「治療のための医療費じゃなくて、病院がいろんな事務手続きをするのに必要な事務手数料」(同)などと説明して、“医療費は無料”と描いています。しかし大阪市のホームページでは、500円は医療費の一部自己負担額であることが明記されています。

 子ども医療費の窓口負担が1日最高400円(2歳まで無料)の神戸市では、この400円を「無料」などと言う人は誰一人いません。

 虚偽やごまかしで選挙をたたかう維新には、政治を担う資格がありません。(喜)


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