2019年4月6日(土)
くらし・平和の切実な願い 共産党へ
統一地方選前半戦あす投票
原発再稼働阻む一票を
新潟・栃木 志位委員長が訴え
41道府県議選・17政令市議選は、どの選挙区も1票を争う大激戦・大接戦のまま7日投票日を迎えます。日本共産党の志位和夫委員長、小池晃書記局長をはじめ党幹部は5日、激戦区に入り、候補者とともに「暮らし・平和の切実な願いを日本共産党に。ご支持の輪を広げに広げてください」とこん身の訴え。党支部・後援会も寸暇を惜しんで対話・支持拡大に奮闘しました。
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志位委員長は栃木・新潟両県で「共産党の躍進で暮らしの明日に希望を取り戻しましょう」と訴え。詰めかけた聴衆から「がんばれ」のかけ声と、盛大な拍手が起こりました。
新潟・長岡駅前での演説で志位氏は遠藤れい子県議候補の押し上げで、「県民の五つの切実な願いを託してほしい」「柏崎刈羽原発再稼働ストップの一票を共産党に」と訴えました。
「とりわけ、この原発の再稼働は絶対に許してはなりません」と語った志位氏は、「柏崎刈羽原発の特別の三つの危険」として、(1)2007年の中越沖地震で液状化が起こった「豆腐の上の原発」(2)福島第1原発の8倍にのぼる日量3300トンもの地下水が敷地内に流れ込み、大事故になれば膨大な汚染水が生まれる「地下水の上の原発」(3)新規制基準に「合格」したが、新聞報道でフィルターベントが液状化で損傷する恐れが明らかになった「審査ミスの原発」―を告発しました。
「許しがたいのは、安倍政権と東電が『福島原発事故被害者のため』といって再稼働をすすめようとしていることです」と語った志位氏は、「これほど無責任で卑劣極まりない態度はない」と批判しました。
県議会は、再稼働推進の決議を上げた自民党と、公明党が3分の2を占めていると指摘。「共産党の躍進、市民と野党の共闘勝利で、再稼働推進勢力を少数に追い込もう」と訴えました。
●新潟
志位氏は、▽10月からの消費税10%への増税ストップ▽高すぎる国民健康保険料は値上げでなく値下げを▽新潟の医療を立て直す▽憲法9条改定を許さず、平和を守る―という県民の願いを託してほしいと語りました。
志位氏は、新潟県の医師の充足度が全国46位で、医師不足が深刻となり、県内各地で病院の閉鎖・縮小が進んでいると指摘。長岡赤十字病院で看護部長・副院長をつとめた遠藤れい子県議候補に、長岡赤十字病院名誉院長など医療関係者からも熱いエールが寄せられていると紹介し、「遠藤候補の勝利で、新潟の医療を立て直そう」とよびかけました。
遠藤県議候補=新、長岡市・三島郡区(定数6)=は、県民の命と暮らしを守るため大激戦を制し、県議会に送り出してほしいと訴えました。
自由党の森ゆうこ参院議員のメッセージが紹介されました。
●栃木
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宇都宮駅前で、野村せつ子県議候補=現、宇都宮市・上三川町区(同13)=が勝ち抜く決意を語りました。
志位氏は、栃木県は全国8位の財政力がありながら、県民1人あたりの民生費は41位だと語り、子どもの医療費助成では窓口無料は小学校入学前までで、隣県からも遅れていると指摘。一方、水が余っているのに南摩(なんま)ダムに237億円をつぎ込み、宇都宮市民の多くが反対している路面電車事業に83億円の補助金を出す「典型的な逆立ち県政」だと批判。この県政を自民党中心の「オール与党」が支えていると語りました。
志位氏は県政を動かす野村候補の議席の値打ちを紹介しました。
第1は、野村県議の議席がなかった4年間、3回しかなかった本会議討論が、野村県議が復活したこの4年間で77回に増え、うち野村県議が51回討論するという「議会を議会らしくする議席」だということです。
第2は、野村県議の復活で請願ができるようになり、新日本婦人の会県本部が提出した請願が全会一致で採択されるという「県民の声を議会に届ける議席」です。
第3は、県立高校で保護者負担だったエアコン電気代などを県負担にし、小学校全学年で35人学級を実現するなど、県民要求が前進したことです。
志位氏は、「野村候補の議席は、県政に民主主義を復活させ、県民と議会のかけ橋となっている『宝の議席』です。大激戦を必ず勝ち抜かせていただき、引き続き県民の命と暮らしを守る仕事に取り組ませてください」と訴えました。