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2019年4月1日(月)

衆院大阪12区補選 宮本岳志衆院議員の決意(要旨)

 31日の記者会見での日本共産党の宮本岳志衆院議員の決意表明と吉井よし子さんの発言(ともに要旨)は次のとおりです。


写真

(写真)記者会見する(右から)宮本、志位、柳、吉井の各氏=31日、大阪市

 「市民と野党の共闘で安倍政治に審判を」との熱い思いにこたえて3月22日に私の国会秘書であった吉井よし子さんが日本共産党の公認候補として立候補を決意されました。

 吉井さんは過去2回、衆院大阪12区の選挙を候補者としてたたかわれた方であり、私は吉井よし子さんが日本共産党の候補者として最適な方であると確信し、吉井さんの高いご決意に、心から感謝し、頭が下がる思いでありました。

 しかし同時に、この大阪12区の選挙は、沖縄3区と並んで「市民と野党の共闘で『安倍政治さよなら』ののろしをあげる」という野党共闘の命運がかかった選挙です。なんとしても勝たなければなりません。

 現職議員である私自身が、「自ら退路を断ってでも、市民と野党の共闘の実現に挑むべきではないのか」という思いがふつふつと沸き起こっていたとき、穀田恵二選対委員長に思いを問われ、立候補の決意をお伝えいたしました。

 私は衆議院議員として、この4期10年を、日本共産党近畿ブロックの比例代表選出として活動してきたまぎれもない共産党議員です。しかし今回は、「アベ政治と対決」「維新政治にさよなら」という旗印に賛同される全てのみなさんの共同候補としてたたかわせていただくために、あえて無所属で立候補する決意を固めました。

 私は1998年の参議院選挙でこの大阪選挙区から初当選させていただいて以来、参議院議員時代には日本最大のサラ金会社の不正を暴き、会長を逮捕にまで追い込み、不当な高金利引き下げへの道筋をつけました。

 また、2009年の政権交代選挙で衆議院議員として国会に送り出していただいてからは、自民党政権が33年もの長きにわたって留保してきた、国際人権A規約の「高等教育の段階的無償化条項」を、民主党政権のもとでついに撤回させ、高等教育無償化への道を開きました。

 そして、一昨年2月12日衆議院財務金融委員会における森友問題の初追及以来、同じ大阪の辰巳孝太郎参院議員とともに、日本共産党「森友・加計問題追及チーム」の責任者として森友追及の先頭に立ってまいりました。

 くしくも一昨日、大阪第一検察審査会が、この佐川元理財局長らの公用文書毀棄(きき)容疑などに対する大阪地検特捜部の不起訴処分について、「不起訴不当」とする議決書を公表しました。この議決を受けて大阪地検の再捜査が始まりますが、当然、刑事責任は徹底解明されなければなりません。

 なぜ近畿財務局の職員が自ら尊い命を絶たねばならないような「公文書の改ざん」や廃棄が行われなければならなかったのか、その背景に「私や、妻や、安倍事務所が土地の売却に関係していたら、総理大臣も国会議員も辞める」という総理答弁があったことは、もはや明瞭です。

 しかし、安倍首相は責任を取ろうともせず、麻生財務大臣も居直ったままです。かくなる上は、国民の審判、選挙で決着をつける以外にありません。

 モリカケ疑惑追及でともに調査・ヒアリング、追及し、培ってきた野党の仲間たちとの連携を強めるとともに、5野党のみなさんに心から協力をお願いしたいと思います。

 また、森友追及やレオパレス21問題などで、ともに力を尽くしてくださっている市民団体や法律家、ジャーナリストや専門家の皆さまのご協力も心からお願いしたいと思っています。

 「市民と野党の共闘で安倍内閣に退場の審判を」。私は自らの退路を断って、この旗印を掲げてたたかい抜き、必ず勝利する決意です。

 この大阪12区の補欠選挙で、安倍政権の悪政と真正面から対決できる候補は私しかおりません。消費税の10%増税、不正・隠ぺい・改ざんの政治、憲法9条の改悪など、「安倍政治の暴走にストップを!」と願われるみなさん、どうか党派を超えて、私、宮本岳志に、その願いを託してくださいますように、心からお願い申し上げて立候補の決意といたします。


吉井氏の発言(要旨)

 最初に今度の話を聞いたときは「私に最後までやらせてほしい」と思いました。しかし、宮本議員本人から、経過と決意、心のひだも聞いたとき、私の気持ちはすっかり切り替わりました。これは全力で宮本岳志さんを補佐しなければならない、と思いました。

 市民と野党の共闘は今日を境にさらに大きく前進すると思います。共闘の前進にわくわくするとともに、共闘を進める日本共産党ここにありという気持ちでいっぱいです。

 先日の記者会見で、私は4年間この目で国会をしっかり見てきたと述べました。しかし、それは秘書として宮本岳志さんの目を通してみてきたこともたくさんあります。私は本日で候補を退きますが、新しい「チーム宮本」としての任務があります。「宮本岳志さんを必ず国会へ送り返す」。この決意で今はいっぱいだし、その仕事ができる喜びでこの心はいっぱいになっています。


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