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2019年3月26日(火)

10%増税 農家に混乱

紙氏 中止を強く求める

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(写真)質問する紙智子議員=20日、参院農水委

 日本共産党の紙智子議員は20日の参院農林水産委員会で、生産者に新たな負担を強いる消費税10%増税の中止を強く要求しました。

 消費税増税に伴い、取引時の税率(8%か10%か)を明確にするためのインボイス制度が導入されます。小売店が売上げ時の消費税額から仕入れ時の消費税額を差し引いて納税する「仕入れ税額控除」を行うためには、インボイス(適格請求書)の保存が条件になります。

 紙氏は、生産者が自ら価格を決める農産物直売所が全国で増えているのに、飲食店が仕入れをした際に、消費税免税事業者の生産者はインボイスの発行ができないため、取引から排除されるか、課税業者になることを迫られるのではないかと追及。農水省の大沢誠経営局長は「全くないとは言えない」と認めました。

 また紙氏は、飲食料品として出荷する場合は税率8%だが、仕入れ時の税率は10%で、増税分を価格に転嫁できない生産者は手取りが減少しかねないと指摘。日本の農業を支えているのは9割以上の免税事業者だとして、インボイス制度は生産者を応援するどころか、複雑な手続きと混乱で経営悪化をもたらすと批判しました。


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