2019年3月22日(金)
ジュゴンの死受け書簡
米市民団体 「工事止めよ」
「辺野古を恒久的に破壊」
議会に権限行使求める
【ワシントン=池田晋】沖縄県でジュゴンの死骸が発見されたことを受けて、米環境・動物保護12団体が19日、同県名護市辺野古での米軍新基地建設のすべての関連工事を一時停止するよう求める連名の書簡を米下院軍事委員会あてに提出しました。
書簡を提出したのは、米国防総省を相手取って係争中の「沖縄ジュゴン訴訟」の原告に加わる生物多様性センター(CBD)など12団体です。
書簡は、国防総省が「圧倒的多数の有権者が基地建設に反対した」2月の県民投票の結果を「無視している」と指摘。進行中の基地建設は、生物多様性の豊かな辺野古・大浦湾を「恒久的に破壊する」と批判しています。
また国防総省に対しては、環境保護と安全保障は「相補的で両立可能なもの」だと指摘。世界的な絶滅危惧種ジュゴンを絶滅に追いやれば、「軍の最高機関に道徳的な欠点があることを示すものとなる」と警告しました。議会に対して、国防総省の行動を止めるよう監視・立法権限を行使するよう求めています。