2019年3月20日(水)
汚染土再利用を批判
武田議員 住民の声、報告せよ
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日本共産党の武田良介議員は14日の参院環境委員会で、住民の不安を無視して原発事故除染汚染土の再利用を進める政府の姿勢を厳しく批判しました。
福島県内の放射能除染汚染土は、政府が公共事業などで再生利用するための検討や実証事業を進めています。
武田氏は、環境省が昨年6月、同委の付帯決議に基づき最終処分の取り組みを同委理事会に報告したさい、飯舘村などでの実証事業については説明する一方、地元が反発している二本松市の状況を報告しなかったのはなぜかとただしました。
同省は「地元に説明している状況で工事着手できていなかったため」と説明。武田氏は同市の団体から約5000人分の反対署名が同省に提出され、「仮置き場にある汚染土壌がようやくなくなると期待していたら、中間貯蔵ではなく、自分たちの地域に埋めようとしていると聞き驚いた」「約束が違う。環境省がしてきた説明と違う」「災害で崩れたら、観光や農産物への風評につながる」などの声が届いたはずだと追及しました。
「報告すべきだったと思うが、ご理解を」と弁解する原田義昭環境相に武田氏は、「福島だけでなく全国の問題だ」として、毎年の環境省報告について、住民の声も含め、委員会での報告と審議を要求しました。