2019年3月14日(木)
東京入管で収容者の体調悪化
局長が救急搬送拒否
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東京入国管理局で12日、長期収容されているクルド人男性が体調の悪化を訴えたにもかかわらず、同局長の判断で家族らが求めた医療を受けさせない問題が発生しました。同局の前では、家族や友人、支援者らが夜を徹して「病院に行かせろ」と要請。夜に2度、救急隊が施設の中へ入りましたが、本人との面会すら拒否。男性は、13日の昼すぎに病院へと搬送されました。
体調が悪化した男性は、同施設に約1年2カ月収容されているチョラク・メメットさん(39)です。12日の午前、家族との面会中に「息が苦しい」と語り、その後に体調の悪化を訴えました。午後から、家族が面会や安否確認を再三求めましたが、入管側は「問題はない」などの対応に終始しました。
家族からのSOSを聞きつけ、友人や支援者ら約60人が最大で集まり、12日夜から夜を徹して入管前に集まりました。
13日の朝、家族と一緒にメメットさんとも面会した「#FREE USHIKU」のメンバーは「面会所には車椅子で現れ、言葉少なに病状を訴えていました。本人は、施設内での医療は精神科医の診察と、夜に入管職員から鎮痛剤を与えられただけだと語っていました」
この問題は、13日の衆院法務委員会でも日本共産党、国民民主党が取りあげ、適切な対応を求めました。