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2019年3月12日(火)

激戦2019統一地方選

神奈川県議選 藤沢市区(定数5) 加藤なを子予定候補(60)=現

子育て教育充実へ県政転換

 「豊かな財源は、子どもたちへ。福祉、教育を充実させましょう」。統一地方選・神奈川県議選の藤沢市区(定数5)で、前回8年ぶりに日本共産党議席を取り戻した加藤なを子予定候補(60)=現=は、2期目の当選を目指して訴えています。

 市議を12年間務めた加藤氏。4年前は10人による多数激戦の中、1万7千票余りを得て4位で当選しました。

有力8氏が争う

 今回は、現職全員(共産1、自民2、公明1、国民1)に加え、新人は、立憲民主党と無所属の女性市議2人、自民党系元市議男性の計3人が立候補し、有力8人の争いとなる見込みです。

 前回、新人1人を落とした自民党。各予定候補がそれぞれ、ポスターを多数張り出し、共産党支持者の元まで訪問し、甘利明選対委員長・衆院議員の応援も受け、必死です。

 立民の女性予定候補は、地元選出の国会議員が一体に宣伝し、加藤氏を応援している地元有力者へ支持の依頼に訪れるなどしています。

 3人の娘を育てた母でもある加藤氏。県の教育費が全国最下位の中で、子育てや教育の施策拡充に力を注いできました。

 2017年6月の一般質問で加藤氏は、同年4月1日現在で認可保育所に申し込んでも入れない「待機児童」が県内に9431人もいる問題を取り上げました。

 加藤氏は、県の保育士実態調査(14年度)では改善の希望として「給与・賞与等の改善」「職員数の増員」が多かったため、保育士の処遇改善をと提案しました。

 ところが黒岩祐治知事は、「大変重要な課題だ」としつつも「県の財政状況を見た上で、できることはできる、できないことはできないと言わざるを得ない」との冷たい答弁に終始。子育て・教育の充実には粘り強く奮闘できる加藤氏の議席がどうしても必要です。

 4年前の選挙で力を発揮した二つの勝手連は加藤氏必勝のために全力を挙げ、今回は子育て世代の人たちも声を上げ始めています。

 2月の事務所開きでは、市内で3人の子を育てる保育士の女性(44)が初めてマイクを握り「福祉と教育の現場にお金が回っていない」と訴えました。

 女性は、市民運動を通じて加藤氏と知り合いに。「政治は遠いものと感じていたけど、世の中のおかしいことに、いっしょに『おかしいよね』『変えたいよね』と言ってくれるのが、なを子さん。いっしょに世の中を変えたい」と期待を寄せます。

黒岩県政と対決

 黒岩知事は、住民に背を向け、不要不急の大型開発を推進しています。藤沢市でも、住民が望んでいないのにJR大船―藤沢の4分間の駅間に新駅を設置しようと地元自治体と計画しています。

 県議選と同日に投票を迎える知事選では、自民、公明、国民民主の各党が黒岩知事の推薦を決定。党湘南地区の岡崎裕委員長は「黒岩県政に、唯一ぶれずに対決できるのは加藤さんだけ。当選に向け、党と後援会、市民のみなさんと力を合わせたい」と述べています。


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