2019年3月11日(月)
安倍政権倒し やめよう原発
反原連 国会前大集会
報道関係者・落語家・医師らスピーチ
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首都圏反原発連合(反原連)が10日に開いた国会前大集会では、各界の著名人らがスピーチし、原発ゼロへ決意を新たにしました。
元NHKヨーロッパ総局長の大貫康雄さんは、デンマークでは米スリーマイル島原発事故後、国民的議論を経て原発をやめて再生可能エネルギーの普及が進んだことを紹介。「政府に圧力をかけると同時に、マスコミにもきちんと伝えるよう言わないといけない」と訴えました。
「損得抜きにして、まずは安倍政権を倒さないことにはどうにもならない」と訴えたのは、落語家の立川談四楼さん。精神科医の香山リカさんは「『原発は安全』『放射能は安全』というのは、科学的、客観的、倫理的にも問題があったことがわかった。あらゆる方面から原発問題を攻めていかなければならない」と指摘しました。
立教大学特任教授の西谷修さんは、「われわれは今、悪夢の世界に住んでいる。子どもたち、若い人たちには、この悪夢から絶対覚めてもらわないと困る」と表明しました。
台湾からは環境保護団体「緑色公民行動聯盟」の崔愫欣さんが参加。「共に原発ゼロのアジアネットワークを築き上げていきたい」と呼びかけました。
作家の雨宮処凛さんは「原発事故と貧困は終わっていない、現在進行形だ。過去のものにしたいという政治的な圧力に、どうやってあらがうかだ」と強調。歴史社会学者の小熊英二さんは、「民意の支持のある運動が“落ち目の産業”とたたかって負けるはずがない。抗議の運動は、大きな影響を与えている」と激励しました。