2019年3月10日(日)
原発さよなら 響くコール
住民集会 津々浦々
@札幌
国の姿勢に憤り
「さようなら原発1000万人アクション北海道」実行委員会は9日、「さようなら原発北海道集会」を札幌市で開き、雪解けが進む市内を行進しました。
「原発なくてもうちらは生きてる」「原発いらない」。中心街を軽快な音とコールが響き渡り、道行く人が注目し、スマホで写真を撮る外国人もいました。
帯広市の男性(53)は「福島の知人は8年たっても復興が進んでいないと言う。放置する国の姿勢に憤りを覚えます。原発は即廃炉です」と話します。
600人が駆けつけた集会では、小野有五北海道大学名誉教授が「北海道地震が教えてくれた泊(とまり)原発のさらなる危険性」と題して講演。同じ縦揺れが起これば、規制委員会が活断層を否定できないという泊原発はひとたまりもないと強調、「泊は廃炉にさせましょう」と呼びかけました。
道生活協同組合連合会の麻田信二会長理事と道がんセンターの西尾正道名誉院長がスピーチ。福島県平和フォーラムの湯野川守事務局長が報告しました。
@福井
世論と運動強く
東京電力福島第1原発事故の発生から間もなく8年がたつ9日、第8回さよなら原発福井県集会「原発のない新しい福井へ」(実行委員会主催)が福井市フェニックス・プラザで開かれ、約500人が参加しました。犠牲者に黙とうし「原発ゼロ社会をつくろう」とする集会アピールを採択。パレードで声を上げました。
実行委共同代表の中嶌哲演・明通寺住職=小浜市=は「原発ゼロの新しい福井に向かって確固たる歩みの輪を広げていこう」と訴え。各地の代表が「日本の原発は八方ふさがりだ」「(原発は)『もうやめてくれ』ともっと声を上げていく」と発言。原発ゼロ自然エネルギー推進連盟の中川秀直副会長が「原発ゼロ法を世論と運動で実現させよう」と講演しました。
県知事選で唯一、原発再稼働ノー・原発ゼロの立場に立つ日本共産党の、かねもと幸枝知事予定候補が連帯のあいさつを行いました。
断食していた中嶌氏は同日終了。石森修一郎氏は11日まで継続します。
@大津
湖と県民守ろう
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滋賀県大津市で9日、「原発のない社会へ 2019びわこ集会」(実行委員会主催)が開かれ、1000人が参加しました。
呼びかけ人の永島鉄雄氏は「原発再稼働を許さず、放射能から琵琶湖を守り、県民の命と暮らしを守ろう」とあいさつ。福井原発訴訟(滋賀)の井戸謙一弁護団長が基調報告し、福井地裁で大飯原発3、4号機の運転差し止め判決を出した元裁判官の樋口英明氏、平尾道雄米原市長、藤澤直広日野町長が連帯のあいさつをしました。
樋口氏は、集会前のプレ企画で「原発訴訟と裁判官の責任」と題して講演しました。
福島県南相馬市から大津市に避難して8年目の男性(77)は「統一地方選、参院選で打撃を与えて、原発再稼働に固執する安倍政権を一刻も早く倒さなくてはならない」と話しました。
参加者は集会後「原発動かす総理はいらない」などとコールしながら市内をパレード。日本共産党の佐藤こうへい参院滋賀選挙区予定候補が参加しました。