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2019年3月9日(土)

米朝首脳会談を評価

中国全人代 会見 外相「解決へ重要な一歩」

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(写真)会見する王毅国務委員兼外相=8日、北京(釘丸晶撮影)

 【北京=釘丸晶】中国の王毅(おう・き)国務委員兼外相は8日、北京で開催中の全国人民代表大会(全人代、国会に相当)に併せて会見し、先月末にベトナムのハノイで開かれた2回目の米朝首脳会談について、「(朝鮮)半島核問題の政治的解決に向けたプロセスの中の重要な一歩だ」と評価しました。

 王氏は「双方が障害を乗り越え、再び集い、面と向かって率直に意見交換した。このこと自体が積極的な進展だ」と述べました。その上で「朝米双方が忍耐強く、半島非核化の推進に沿って、半島の平和メカニズム構築に引き続き進んでいくよう、国際社会は励ますべきだ」と呼びかけました。

 王氏はまた、対話では「最初に高すぎるハードルを設けるべきでなく、一方が現実的でない要求をするべきではない」と指摘。「対話が継続し、方向が変わらなければ、非核化の目標は最終的に必ず実現する」とし、「解決の道筋」として「段階的、同時進行の考えに基づき、各段階で互いにしっかり連絡し、具体的措置を進めていくこと」を主張しました。

 米中関係について王氏は、「最近の中米経済貿易協議でも実質的な進展を得ている」とし、「協力こそが米中関係の本流だ」と強調。「米中関係の断絶という考えは非現実的だ」と述べました。

 一方、通信機器大手・華為技術(ファーウェイ)の副会長がカナダで逮捕された事件について王氏は「下心のある政治的圧力だ」と副会長を起訴した米政府を批判。米政府を逆に起訴したファーウェイに対し支持を表明しました。


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