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2019年3月9日(土)

住民の福祉守り、国保料値下げ、国政に「モノ申す」願い共産党に

神戸演説会で志位委員長

 兵庫県議選、神戸市議選(29日告示、4月7日投票)を目前にした8日、日本共産党兵庫県委員会は、神戸文化ホールで志位和夫委員長を迎え、党躍進をめざす演説会を開きました。

 統一地方選の予定候補者を代表してねりき恵子県議団長、森本真神戸市議団長、野口あけみ西宮市議団長が決意表明し、ねりき団長が「市民・県民の声に耳を傾け、県政を変えるために頑張り抜けるのは共産党だけだ」と強調しました。

 参院選比例の山下よしき副委員長は、2007年の被災者生活再建支援法抜本改正に触れ、「市民と議員が一緒に頑張れば、厚い壁を動かすことはできる。必ず国会に戻る」と述べ、兵庫選挙区の金田峰生予定候補が「共産党の議席を増やし、憲法改悪を許さない審判を」と訴えました。

 市民団体「未来の社会を考える仲間たち」の久一千春共同代表が期待を語りました。

 志位氏は、安倍政権が狙う消費税10%増税、憲法9条改定、沖縄県名護市辺野古での米軍新基地建設の破綻ぶりを告発するとともに、日本共産党の対案を縦横に語り、「選挙で決着をつけて安倍政治を終わらせるとともに、統一地方選で『三つの願い』を日本共産党に託していただきたい」と訴えました。

 第1は、「住民の福祉を守る」という自治体本来の姿を取り戻すという願いです。志位氏は、県・神戸市が一体に進める三宮再整備事業の総事業費が1000億円単位となり、県による大企業の誘致補助金は全国に例のない「上限なし」だと告発。一方で、老人医療費助成を廃止し、ひとり親家庭と重度障害者(児)の医療費助成を削減したことを批判しました。

 この「逆立ち」政治は共産党を除く「オール与党」で進められていると語った志位氏は、党県・市議団が、「逆立ち」のゆがみを正面からただし、18年連続で予算組み替えを提案してきたことが、住民の運動を後押しし、県政・市政を動かしてきたと強調。子どもの医療費助成の拡充、県独自に全国初の奨学金返済支援制度をつくったことを紹介しました。

 第2は、高すぎる国保料値下げの願いです。志位氏は、国保料問題は統一地方選の大争点だと述べ、安倍政権の号令で、今年度から市町村独自の減免をやめさせ、値上げにつながる国保の「都道府県化」が始まっていると指摘。党県・市議団の奮闘で18年度の値上げは抑えることができたが、「『都道府県化』による値上げ押し付けとのたたかいは、これからの4年間が大きなヤマ場です。共産党の躍進で、これ以上の値上げを許さず、国による公費1兆円の投入、『均等割』『平等割』を廃止し、大幅値下げを実現しよう」と訴えました。

 第3が、県民を代表して国の政治に「モノ申す」議会をつくる願いです。党県議団は、阪神大震災の直後から個人補償の創設を求め、意見書を採択させて今日の被災者生活再建制度に道を開いたと紹介。この4年間で、待機児童解消、被災者生活再建支援法の拡充などの23本の意見書を提案し、「核兵器廃絶を希求する兵庫県宣言」が採択されたと報告し、「平和とくらしの願いの実現に力をつくす共産党の躍進を」と力を込めました。


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