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2019年3月8日(金)

三・一運動、米朝会談、日韓関係、メディアの役割…

小木曽編集局長に韓国誌インタビュー

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(写真)『週刊京郷』に掲載された小木曽氏インタビュー

 韓国の週刊誌『週刊京郷』3月11日号が、小木曽陽司・赤旗編集局長のインタビューを、「3・1運動、臨時政府樹立は民主主義の起爆剤」との見出しで3ページにわたって掲載しました。

 インタビューは小木曽氏が、赤旗編集局編『戦争の真実―証言が示す改憲勢力の歴史偽造』の韓国語翻訳本の出版に合わせて訪韓した2月27日に行われました。

 質問は、100年を迎えた三・一独立運動の歴史的意義と日本共産党の連帯のたたかい、米朝首脳会談をどうみるか、北東アジアの平和構築への日本の役割、悪化する日韓関係の現状の打開の道とメディアの役割など、多岐にわたりました。

 日韓関係の悪化をめぐる問題では、次のようなやりとりが紹介されています。

 ―今後の打開の展望を話してほしい。

 「まず歴史問題に対する整理が、日韓関係の未来を構築する土台になると思います。(元徴用工の問題などは)植民地支配と関連する人権侵害問題であり、被害者の名誉をどのように回復するかを最優先課題として考えなければなりません。徴用工の問題では個人の請求権は残っているという点では一致があるので、その部分に対する解決策を見いだすことが必要だと考えます」

 ―個人的には同意するが、問題はそれが日本の主流世論でないことだ。「いつまでわれわれは謝罪しなければならないのか」といった論理がマスコミなどを通じて、市民のなかに吸収されているのではないか。

 「市民のなかにそういう気分が蓄積されるのは、植民地支配への反省を欠いた政権の意図的な発表、メディアの報道などが大きく影響しています。こうしたメディアの在り方に対しても、日韓両国の和解と友好、北東アジアの平和と安定のためにいまどういう態度が必要か、厳しく指摘していくことが必要だと考えています」

 また、小木曽氏は、過去への反省を欠いたまま憲法9条改憲など「普通国家」路線を突き進む安倍政治をどう阻むかについて問われ、市民と野党の共闘を選挙で「本気の共闘」に発展させること、草の根のたたかいを前進させることの重要性を語りました。

「『客観的真実』を追求する正論紙」

「しんぶん赤旗」を紹介

 同誌は記事の冒頭、「しんぶん赤旗」について、100万部超を発行する日本の「有力紙だ」として、次のように紹介しています。

 「日本の知識人社会では『本当のことが知りたいなら《しんぶん赤旗》を読め』という言葉があるほど、『客観的真実』を追求する正論紙だ。日韓間で激しい対立が起きている歴史問題についても客観的なスタンスをとっている。たとえば徴用工判決について日本のあらゆるメディアは『国際法上ありえない判断』という安倍晋三首相の発言や、『両国関係の法的基盤を根本的に覆す暴挙』という河野外相の発言に同調したが、《しんぶん赤旗》だけは『今は何よりも必要なのは被害者の救済であり、日本企業と政府は被害事実を誠実に直視し、解決のために努力しなければならない』と主張した」


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