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2019年2月26日(火)

学生生活 バイト支え

仕送り減 奨学金返済 不安7割超

大学生協連調査

 全国大学生活協同組合連合会は25日、東京都内で「第54回学生生活実態調査」の結果を発表しました。「小遣い」や「仕送り」が減少し、「アルバイト」が学生の収入を支える構造が進んでいます。


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(写真)学生の実態について報告する大学生協連の人たち=25日、東京都杉並区

 調査は昨年10~11月に実施。70大学生協が参加し、1万9593人が協力。発表の数値は、経年変化をみるため30大学生協1万980人の平均値。初めてウェブ調査に切り替え9割を超える学生がスマホで回答しました。

 自宅生の収入合計は月6万7750円。うち「アルバイト」が前年から3000円増の4万920円。7年連続増加で70年以降最も高い金額となりました。下宿生の収入合計は12万7280円。「アルバイト」は前年から2900円増の3万1670円。3年連続増加で70年以降最高金額を更新しました。「仕送り」は7万1500円で前年から1480円減。仕送り「0」の下宿生は全体の7%でした。

 何らかの奨学金を「受給している」は7年連続で減少し30・5%。そのうち貸与型奨学金のみの受給者は79%。貸与型奨学金受給者の74・4%が返済の「不安を感じています」と回答。「常に不安を感じている」が24・4%に上りました。

 今回初めて調査した「メディアの利用」について、政治や社会の情報を入手する際によく利用するメディアは男女ともに「テレビ」66・3%でした。続いて「ニュースサイト」56・5%、「ツイッター」42・0%でした。信頼がおけるメディアは「テレビ」「ニュースサイト」「新聞」の順。「ツイッター」を信頼がおけるメディアとしたのは7・9%でした。

 全国大学生協連広報調査部の堀内久美調査担当は「テレビの信頼度が高いのは、背景に学生が常に触れ、ニュースだけでなくワイドショーなどでも社会問題などを扱い、コメンテーターが解説してくれるので情報を得るにはいい媒体といるのではないか」と話しました。


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