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2019年2月23日(土)

はやぶさ2 着陸成功

「リュウグウ」 直径6メートルの狭い目標に

写真

(写真)はやぶさ2が着陸直後上昇しながら撮影したリュウグウ。中央上にはやぶさ2の影が映っています (C)JAXA、東京大、高知大、立教大、名古屋大、千葉工大、明治大、会津大、産総研

 日本の探査機はやぶさ2が22日、3億キロメートルかなたの小惑星リュウグウへの初着陸・試料採取に成功しました。宇宙航空研究開発機構(JAXA)の探査チームが発表しました。小惑星への離着陸は、初代はやぶさが史上初めて成功して以来14年ぶりの快挙。今回、未知の天体に行って直径6メートルの狭い目標にピンポイント着陸するという宇宙探査の新たな地平を開きました。

 管制室のあるJAXA相模原キャンパスで記者会見した、探査チーム責任者の津田雄一准教授は「人類の手が小さな星に届いた。万全に着陸にのぞみ、ベストな状態で思い通りの着陸ができた」と述べました。

 リュウグウは現在、地球から見て太陽の向こう側、約3・4億キロメートルの位置にあります。

 はやぶさ2は21日昼すぎ、リュウグウの高度20キロメートルの観測基点から予定より5時間遅れで降下開始。翌22日早朝に高度約300メートルで管制室からの最終降下の指令を受け、同7時29分ごろ着陸に成功しました。その後、上昇し、23日にも観測基点に戻る見込み。

 計画通り、機体下部に突き出た円筒形の試料採取装置が着地した瞬間、小惑星表面に弾丸を発射したことが確認されました。はやぶさ2が着陸直後に撮影した画像に砂が舞い上がる様子が映っていることなどから、試料が採取できたと探査チームは判断しています。

 はやぶさ2は2014年12月に打ち上げられ、昨年6月にリュウグウに到着。予想外に岩石の多い凸凹地形だったため着陸適地が見つからず、10月に予定した着陸を延期して戦略を練り直しました。


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