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2019年2月15日(金)

同性婚求め一斉提訴

4地裁13組 認めないのは違憲

 「同性カップルにも結婚を認めてほしい」として、全国の同性カップル13組が14日、札幌、東京、名古屋、大阪の各地方裁判所に一斉提訴しました。

 東京地裁に提訴した原告は、相場謙治さん(40)と古積(こづみ)健さん(45)のカップルら6組です。

 民法と戸籍法の「夫婦」は異性の男女を意味すると解釈されており、同性カップルの婚姻届は受理されません。原告は「憲法24条(家族生活における個人の尊厳と両性の平等)は男女間以外の結婚を禁止しておらず、同1項で保障する婚姻の自由が侵害されている。性的指向を理由にした差別で、法の下の平等を定めた憲法14条違反だ」と訴えています。

 結婚が法的に認められないことで同性カップルにはパートナーの財産を相続できない、パートナーの子の親になれないなどの不利益が生じています。

 提訴後の記者会見で相場さんは「特別な権利が欲しいわけではなく、平等なスタートラインに立ちたいだけ。原告だけでなく全国のセクシュアルマイノリティー(性的少数者)の困難を知ってほしい」と語りました。大江千束(ちづか)さん(58)は「この提訴を通じて現行の結婚制度や家庭の中に男女の平等があるのかということを考える機会になれば」と語りました。


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