2019年2月13日(水)
歴史に学び 憲法生かそう
東京 「建国記念の日」に反対する集会
歴史に学び憲法が生きる日本と世界を切り開こうと「建国記念の日」に反対する集会が11日、東京都内で開かれ、約220人が参加しました。主催は歴史研究団体などでつくる「2・11連絡会」。
明治大学平和教育登戸研究所資料館展示専門委員の渡辺賢二氏と憲法学が専門の永山茂樹東海大学教授が講演しました。
渡辺氏は、近代天皇制が、神話上の神武天皇の即位日を紀元節とした「だまし・ごまかし」の上に「おどし」「慣らし」の政策によって天皇に命をささげる臣民を作り出していった過程を解説。今年の天皇の代替わりを利用して戦前回帰をはかろうとする政府の動きを批判し、「戦前の“臣民の道”を総括し、私たちが主権者として声をあげよう」と訴えました。
永山氏は、「アベノミクス」が幻想であることが日々あらわになる中、安倍改憲はいよいよ現実味がなくなってきていると指摘。首相が、9条に自衛隊を明記する理由として、地方自治体の自衛隊員募集への非協力的態度をあげているのは、「沖縄県はじめ住民の平和のために頑張る地方自治体が安倍政権のネックになっているからだ」とのべ、今年の統一地方選と参院選の重要性を強調しました。
日本の植民地支配の責任について加藤圭木(けいき)一橋大学准教授、強権的な辺野古新基地建設工事について千坂純日本平和委員会事務局長、道徳教科書の問題について武蔵村山子どもの教育と文化を育てる会の板谷質重(もとしげ)氏がそれぞれ報告しました。