2019年1月26日(土)
野党合同ヒアリング
報告書作成経緯に疑義
森友問題
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学校法人「森友学園」への国有地大幅値引き問題に関する野党合同ヒアリングが25日、国会内で行われ、8・2億円値引きの根拠とされた試掘報告書の作成経緯に疑義が生じました。
試掘報告書は、現場の試掘写真をまとめたもの。国土交通省が、地中ごみが埋まっている深さを示すもので、値引き額算定の根拠だとして国会に提出。写真の使い回しが濃厚になり、写真の説明書きにも不審な点が多いとして、野党は「でたらめの報告書だ」と批判しています。
ヒアリングで日本共産党の辰巳孝太郎参院議員は、野党による現地調査(17日)で、写真を撮った工事業者・藤原工業が「深さは全く意識していなかった」「いいかげんなものだ」と述べたと指摘。各写真に添付された試掘の深さなどの説明書きについて「藤原工業が申告したものか、(国交省に報告書を提出した)設計業者・キアラ設計が恣意(しい)的に付したものか」と作成の経緯を尋ねました。
国交省の石山英顕・航空局空港業務課長は「承知していない」と回答。キアラ設計に確認を求めた辰巳氏に対し、「すでに照会している事項の回答を待つ」と後ろ向きの姿勢を示しました。