2019年1月24日(木)
「妻がカジノで借金」
党国会議員団 シンガポール調査
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【シンガポール=竹腰将弘】日本共産党の辰巳孝太郎参院議員、清水忠史前衆院議員は22、23の両日、党国会議員団のシンガポールカジノ調査で、ギャンブル依存症者の支援にあたっている市民団体から事情をきいたほか、マレーシア資本のゲンティン社が経営するIR(カジノを中核とする統合型リゾート)のリゾート・ワールド・セントーサを訪問しました。
日本のカジノ推進派は、シンガポールでは自国民に課すカジノ入場税や入場制限の措置を行うことで、カジノの「経済効果を最大化、弊害を極小化している」と主張。シンガポールにならい「世界最高水準のカジノ規制」(安倍晋三首相)を行うとしています。
市民団体「ワン・ホープ・センター」が22日夜開いた依存症当事者のグループミーティングに参加した両氏は、2時間にわたり参加者の発言に聞き入りました。
「妻がカジノにはまり大きな借金を抱えた」「ローンシャーク(違法な高利貸し)の激しい取り立てに苦しんだ」など、シンガポールでの深刻なギャンブル被害の実態が生々しく浮かび上がりました。
ミーティングの最後に「私たちを勇気づける一言を」という参加者の求めに応じ、清水氏は「日本には『変えられないのは他人と過去、変えられるのは自分と未来』という言葉があります。みなさんとも日本でギャンブル依存症に苦しんでいる人とも共通する思いです」とのべ、盛んな拍手を受けました。