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2019年1月13日(日)

豊洲市場周辺 開場後に大気汚染悪化

NO2最高2.4倍 市民団体など測定

地図:豊洲市場周辺のNO2測定地点

 東京都豊洲市場(江東区、東京ガス工場跡地)が2018年10月11日に開場した後、周辺道路の二酸化窒素(NO2)濃度が開場直前と比べて最高2・4倍に増え大気汚染が悪化していることが、中央区労働組合協議会と臨海部開発問題を考える都民連絡会(臨海都民連)の測定調査で分かりました。

 豊洲市場の開場1週間前の10月3~4日と、開場後の11月8~9日、12月26~27日の3回、市場周辺の4カ所で簡易測定カプセルによる24時間調査を行いました。NO2の環境基準は、0・04~0・06ppmのゾーン内またはそれ以下です。

 測定の結果、NO2濃度は、開場1週間前の平均0・027ppmから開場2カ月半後(12月26~27日)には同0・044ppmと、1・6倍に増えました。濃度が最も高かったのは、ゆりかもめ新豊洲駅下の0・053ppm。増加率が最も多かったのは水産卸棟の富士見橋門付近で、0・019ppmから、0・045ppmと2・4倍に悪化しています。(表)

 測定をした臨海都民連の矢野政昭さん(江東区豊洲在住)は「私たちは、ベンゼンやシアンなど有害物質が高濃度で残されている東京ガス工場跡地に市場を移転することに反対してきました。今回の測定で、豊洲市場は江東区民に自動車の渋滞や大気汚染の環境悪化をもたらしたことが分かりました。今後も測定を継続していきます」と語りました。

図

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