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2019年1月11日(金)

性差別ワースト発言2018

麻生財務相ダントツ

ネット投票 自民議員が“表彰台”独占

 2018年に起きた日本国内の政治家による性差別の問題発言について学者ら有志はインターネットで投票を呼びかけ、10日までに結果を公表しました。ワースト1位には、福田淳一財務省事務次官(当時)のセクハラ疑惑での麻生太郎財務相の一連の発言が選ばれました。

 企画したのは8人の学者らでつくる「公的発言におけるジェンダー差別を許さない会」です。同会は政治家による12の発言を「ワースト発言候補」に選出。そこからネットで“上位”を選びました。1人2票までで、2026人が参加。投票総数は3933票でした。

 1位の麻生財務相の発言は30・7%にあたる1208票を獲得。麻生氏は「こちら側も言われている人の立場も考えないと。福田の人権は、なしってわけですか」「相手(被害を受けた女性記者)の声が出てこなければ、どうしようもない」などと述べていました。政界で重要な地位にある人物の発言が社会に与える影響の大きさや、ジェンダー(性差)差別を擁護するような発言を繰り返し行ったことなどが投票理由にあがりました。

 2位は自民党の杉田水脈(みお)衆院議員が月刊誌『新潮45』でLGBTなどの性的少数者は「生産性がない」などと主張した文書で、1045票でした。杉田議員は別の発言でも「ワースト発言候補」に。ツイッターで待機児童問題について「『待機児童』なんて一人もいない。子どもはみんなお母さんといたいもの。保育所なんか待っていない。待機しているのは預けたい親でしょ」と発信。政策的な解決ではなく子どもを預けようとする親の責任に転嫁しました。

 3位は自民党の加藤寛治衆院議員の「必ず3人以上の子どもを産み育てていただきたい」などの発言で366票でした。

 同会は「公人によるジェンダー差別発言は『もう終わらせる時期が来た』という認識が、政治家の間にも力強く広まってほしい」と述べ、統一地方選、参院選をひかえる19年にジェンダー平等が前進することを願うとしています。


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