2019年1月9日(水)
“平沢発言は差別的”
LGBT法連合会 撤回・謝罪を要求
自民党の平沢勝栄衆院議員が「LGBT(性的少数者)ばかりになったら国がつぶれる」などと発言した問題で8日、LGBTの差別禁止法を求めている団体が声明を発表し、平沢氏の発言は「性的指向および性自認等により困難を抱えている当事者に対する、存在の否定」だと厳しく批判し、同氏に発言の撤回と謝罪を求めました。
声明を出したのは「性的指向および性自認等により困難を抱えている当事者等に対する法整備のための全国連合会」(LGBT法連合会)。
声明は、平沢氏が「この人たちばかりになったら」と述べたことに対し、「およそ現実には起こりえない事態をことさら誇張」するもので、「多様な性を生きることを否定することは、差別的であり、政治家としての資質が大きく問われる」と批判。「当事者が悲痛の思いを抱くだけでなく、『存在してはいけない人』ではないかとの想いを、当事者のみならず周囲にも抱かせるものであり、到底許容できない」と訴えています。そのうえで、同氏に対し「撤回及び謝罪」を求めています。
LGBT法連合会は、昨年7月の同党の杉田水脈衆院議員が「LGBTは生産性がない」などとする一文を月刊誌に寄稿した問題でも批判声明を発表。市民が呼びかけ5000人が参加した同党本部前での抗議行動(同27日)にも参加を表明していました。