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2018年12月23日(日)

ソウル 来年返還の米軍基地周辺

基準値1170倍ベンゼン検出

市局長 「内部の精査 浄化に努力」

 【ソウル=栗原千鶴】ソウル市は21日、同市中心部にある龍山米軍基地周辺の地下水から、韓国の地下水法の定める浄化基準値(1リットル当たり0・015ミリグラム)の最大1170倍となるベンゼンが検出されたと明らかにしました。

 同市は基地周辺の地下水観測用井戸62カ所で汚染度検査を実施。基地に近い地下鉄・緑莎坪駅周辺41カ所の観測用井戸のうち16カ所で、発がん性物質のベンゼンが基準値を上回りました。

 ソウル市は2001年に龍山基地周辺で油汚染が発見されて以来、基地周辺に観測用井戸を設置。毎年、浄化作業と汚染調査を行ってきました。

 ソウル市の水循環安全局長は、「浄化事業とモニタリングは継続しながら、国防省や外務省、環境省など関係省庁と協議する」と表明。19年にも予定されている同基地の返還に先立ち、「基地内部の精査と汚染浄化、在韓米軍地位協定の改正など、すべての措置が行われるよう努力する」と述べました。


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