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2018年12月12日(水)

トランス脂肪酸 示せ

畑野氏「食品の安全に影響」

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 日本共産党の畑野君枝議員は6日の衆院消費者問題特別委員会で、トランス脂肪酸の食品表示が義務化されていない問題を取り上げました。

 トランス脂肪酸の過剰摂取は、食品安全委員会の新開発食品評価(2012年)や諸外国の研究で、冠動脈疾患の発症リスクや肥満、胎児への影響が指摘されています。畑野氏は、食品表示法で栄養成分表示が義務化される中、さまざまな脂肪分を「脂質」という表示で一括し、トランス脂肪酸が表示対象にならなかったことを追及しました。

 消費者庁の橋本次郎審議官は、日本人のトランス脂肪酸の平均摂取量は世界保健機関(WHO)の基準を下回っているとして「日本人の通常の食生活では必要が低く、義務化していないが、11年にトランス脂肪酸を含む脂質の情報を食品業者に自主的に開示するよう求めた指針を出した」と答弁。「情報開示がどのように進んだのか」との畑野氏の追及に、橋本氏は「体系的な調査を行っていない」と述べました。

 宮腰光寛消費者問題担当相は「情報開示に取り組む事業者が増えるよう取り組み実態の把握、指針の周知、普及を図る」と答えました。


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