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2018年11月29日(木)

韓国公共外交大使 戦前の独立運動家を支援

布施辰治顕彰碑に献花

宮城・石巻

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(写真)「生きべくんば民衆とともに死すべくんば民衆のために」と書かれた碑の前で、国賠同盟のメンバーらと記念撮影する朴大使(左から5人目)=28日、宮城県石巻市

 韓国政府の朴尚勲(パク・サンフン)外交部公共外交大使(次官補級)一行は28日、宮城県石巻市にある布施辰治(1880~1953年)の顕彰碑を訪れ、治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟石巻支部のメンバーらと懇談しました。

 人権弁護士の布施辰治は戦前、国内で治安維持法により弾圧された人の救援だけでなく、日本の植民地だった朝鮮半島に4回船で赴き、激しい弾圧を受けた独立運動家や農民運動の支援に奔走しました。その功績で韓国政府から2004年に日本人で初めて「建国勲章」を授与されました。

 布施家の当主の布施東吉氏や辰治のおいの長男の太田卓男氏、同支部の原伸雄事務局長などが出迎える中、朴大使が花を手向けました。「布施弁護士は韓国と深いつながりがあり、この場所に来られうれしく思います。韓国と日本は政治的には少し厳しい状況にありますが、未来に向かっていくためお互いに交流を通じて理解を深めることが重要です」とあいさつしました。

 同支部の三浦一敏会長(日本共産党県議)は「日韓友好の橋渡しをしてきた辰治の業績をこれからも地道に顕彰していきたい」と応じました。

 このあと朴大使は、市内にある日和山に向かい、東日本大震災の被害状況を視察しました。


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