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2018年11月15日(木)

検査官候補から聴取

衆参議運委 宮本、辰巳両議員が質問

 衆参両院の議院運営委員会は14日、会計検査院の岡村肇検査官候補の所信聴取を行いました。岡村候補は会計検査院の事務総長で、学校法人「森友学園」の国有地売却をめぐる会計検査にもかかわってきました。

 日本共産党の宮本徹議員は、森友問題をめぐる会計検査院の報告書が、省庁からの圧力でゆがめられた疑惑について質問。日本共産党が暴露した政府の内部文書では、会計検査院の報告書にゴミの撤去費用・処分費用の「金額」を記載されることを国交省や財務省が阻止しようとしたことが記されていることを示し、「出来上がった報告書では、『金額』ではなく、ゴミの埋蔵量の『トン数』で表示された。これは圧力に屈したということではないのか」と質問しました。

 岡村候補は「今回の検査については、国民からも批判的な目で見られていることはあろうかと思う」としつつ、「会計検査院が具体的に記述するに足る信頼性のある『金額』を示すには至らなかったことによるもの」と述べました。

 日本共産党の辰巳孝太郎議員は、森友問題で会計検査院の検査チームの責任者だった前川猛氏が、財務省や国交省と報告書への「金額」の記載をめぐる激しいやりとりがあったことを認めている点などを示し、「なぜ(報告書に)『金額』を記載しなかったのか」とただしました。

 岡村候補は「担当者は、適正な価格を示したいと検査に取り組んでいると思うが、結果的に(『金額』を)示すことができなかった」との主張を繰り返しました。


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