2018年11月9日(金)
三鷹事件の再審 早く
「語り継ぐ会」 東京高裁に署名提出
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「三鷹事件の真相を究明し、語り継ぐ会」は8日、戦後鉄道三大事件の一つである三鷹事件で、未提出証拠を開示し、再審開始を決定するよう求める1955人分の署名を東京高等裁判所に提出しました。提出した署名総数は約1万5000人に上りました。
1949年に東京・三鷹駅(旧国鉄)で「無人電車」が暴走し、6人が死亡し、20人が負傷した三鷹事件。アメリカの占領下で「共産党の犯行」というデマが流され、国鉄労働組合員10人が起訴されました。東京地裁は竹内景助さんの単独犯行と認定。竹内さんは55年に死刑が確定するも、67年に病死するまで再審を請求していました。2011年に遺族が第2次となる再審を申請。現在、東京高裁で係属中です。
署名提出前、同会は東京高裁前で宣伝。吉村勝雄・事務局長らは、有罪判決の柱となった竹内さんの「自白」は、今日の刑事司法の事実認定基準からは程遠く、「竹内さんの無罪は明らかだ」と訴えました。結論に向けた動きが進んでおり「事件は重大局面を迎えています。一日も早い再審開始を」として支援を求めました。
同会は24日、再審開始の実現を求める総会を東京・武蔵野市で開く予定です。