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2018年10月26日(金)

米軍の迎撃ミサイル

横田基地に異例展開

配備ないのに…どこから

写真

(写真)東京・横田基地に展開した米軍のパトリオットミサイル=24日(羽村平和委員会提供)

 在日米軍横田基地(福生市など東京都多摩地域5市1町)に米陸軍の迎撃ミサイル「パトリオット」の部隊が展開していることが、25日わかりました。横田基地に米陸軍の迎撃ミサイル部隊は配備されておらず、展開は異例です。

 パトリオットの展開は、横田基地の監視活動をつづけている羽村市の羽村平和委員会が24日、滑走路東側に発射台5機が設置されているのを確認してわかりました。3機にはPAC(能力強化型パトリオット)2、3とみられる発射筒が装着されていました。周辺には米軍が発射台のけん引に使用しているトラックや砂漠塗装を施した高機動多目的車(HMMPV)がありました。

 パトリオットは日本の航空自衛隊も装備しています。航空幕僚監部広報室によると、同基地でのパトリオット部隊の訓練の予定はなく、空自の部隊は展開していないといいます。

 パトリオットは弾道ミサイルや航空機の攻撃から基地などを防御する陸上配備の迎撃ミサイル。日本国内には沖縄の嘉手納基地に米陸軍第1防空砲兵連隊第1大隊(2006年発足)が配備されています。

 神奈川県相模原市の米陸軍相模総合補給廠に16日、パトリオットや、高高度迎撃ミサイルTHAADの部隊を管理・運用する米陸軍第38防空砲兵旅団司令部が発足し活動を開始。インド太平洋地域の作戦拠点としての在日米軍基地強化に連動した、防空体制の構築が進んでいます。

 (佐藤つよし)

 パトリオットミサイル 基地や戦場に展開している部隊を防御する迎撃ミサイル。射程約90キロメートルで搭載した爆薬で目標を破壊するPAC2と、射程約20キロで弾体を直接ぶつけて目標を破壊するPAC3があります。C130輸送機での空輸も可能で、米陸軍のパトリオット中隊はPAC2が4機とPAC3が2機で編成されています。


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