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2018年10月21日(日)

新閣僚、談合企業から献金

平井科学技術相

宮腰沖縄・北方相

 安倍晋三内閣の新閣僚にまたもや「政治とカネ」の疑惑が発覚しました。平井卓也科学技術担当相、宮腰光寛沖縄・北方担当相が、談合で公正取引委員会に処分された企業から献金を受けていたのです。

 新閣僚では、片山さつき地方創生担当相の「口利き」疑惑、渡辺博道復興相の補助金受給企業からの献金などが相次いで明るみに出ています。安倍首相の任命責任は重大です。

 政治資金収支報告書によると、平井科学技術担当相が代表の自民党香川県第1選挙区支部は、2014年6月に東証1部上場の空調工事大手「ダイダン」(大阪市)から12万円の献金を受けました。

 ダイダンは、独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構が発注した北陸新幹線の設備工事入札をめぐり、13年9月に公取委の立ち入り検査を受けました。14年3月には国交省が指名停止に。15年10月に談合で公取委から排除命令と課徴金約3億4千万円の納付を命じられました。

 北陸新幹線の工事には国や地方自治体の資金が投じられています。工事受注企業からの献金はいわば“税金の還流”です。

 平井氏の事務所は共同通信の取材に返金の意向を示しています。

 宮腰沖縄・北方担当相が代表の自民党富山県第2選挙区支部は、公取委が2014年に排除命令を出した電気工事業者(富山県黒部市)から、14~16年の3年間で計36万円の献金を受け取っていました。

 公取委によると、関西電力が発注する送電線工事の受注をめぐり66社が遅くとも09年4月以降、談合を繰り返していました。宮腰氏の支部に献金した業者は課徴金213万円を命じられました。

 送電線の工事費は元をたどれば電気代です。そんな企業からの献金は、電気代が還流した形です。

 宮腰氏は記者会見で事実関係を認めたうえで、返金の意向を示しています。


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