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2018年10月12日(金)

米カジノ大手参入を要求

昨年2月訪米時 安倍首相にトランプ氏

米報道サイト

真偽問われる安倍首相答弁

 米国の調査報道サイト「プロパブリカ」は10日、トランプ米大統領が2017年2月に南部フロリダ州で安倍晋三首相と会談した際に、トランプ氏を支持する大口献金者である米カジノ大手「ラスベガス・サンズ」に日本参入の免許を与えるよう強く求めたと報じました。安倍首相は6月の衆院内閣委員会でこの問題について「そんな事実は一切なかった」と否定していましたが、答弁の真偽が問われる事態になりました。

 同報道によると、トランプ氏と安倍首相はホワイトハウスでの首脳会談を終えた後、フロリダ州にある高級別荘「マールアラーゴ」に移動し、週末を過ごしました。この時の会談について知る2人の人物によると、トランプ氏はラスベガス・サンズの日本進出について話を持ち出しました。

 トランプ氏は安倍首相に対し、ラスベガス・サンズの免許交付について熱心に考えるべきだと告げました。安倍首相は直接には応じず、「情報提供をありがとう」と答えたといいます。

 また首都ワシントンでの日米首脳会談に先立って開かれた米商工会議所などによる朝食会に安倍首相が参加。朝食会にはラスベガス・サンズのアデルソン会長のほかカジノ業界の人物2人を含む最高経営責任者(CEO)らが出席しました。ある出席者によると、アデルソン氏と他の幹部らがカジノに関する話題を安倍氏に持ち掛けました。

 同報道によると、アデルソン氏は最近、自社の株主に対し、日本市場に参入するための努力が報われるだろうという内部関係者の言葉を引用し、「われわれはもっとも有利な立場にいる」との見方を示しました。

 菅義偉官房長官はこの問題について11日の会見で「総理が答弁した通り」と述べました。(関連)


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